記事を自社で更新したい、機能を追加したい、制作会社を変えても使い続けたい。WordPressを検討する理由はさまざまです。本体の機能と、サイトを維持するための作業を分けて理解し、他のサービスも同じ条件で比べるための記事です。
ここでは、主にWordPress.orgから入手し、自分で用意したサーバー等で運用するWordPressを扱います。ホスティングサービスのWordPress.comとは、契約と管理の範囲が異なります。

この記事でわかること 全8テーマ
01WordPressとは何か
CMSは、Webサイトの内容を管理する仕組みです。WordPressでは投稿や固定ページを管理でき、テーマで表示を整え、プラグインで機能を拡張します。
オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)
WordPressはオープンソースのソフトウェアです。本体にライセンス料を払わず商用利用できますが、サーバーや制作、保守などの費用は別に考えます。
WordPressは投稿管理・テーマ・プラグインなどの仕組みでサイトを構築・運用できるCMSです。 出典:Features – WordPress.org
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 投稿・固定ページ | 記事や会社案内などの内容を管理 |
| テーマ | サイトの表示や組版を整える |
| プラグイン | 必要な機能を追加する |
| 運用環境 | サーバーとデータベースなどを用意する |
困ったときの情報と相談先を確かめる
公式の資料やサポートフォーラムを参照できます。ただし、検索で見つけた解決法が自社のバージョンや構成に合うとは限りません。導入時に、技術的な確認を依頼できる担当者も決めておきます。
用途に合わせて構成する
ブログや会社案内、メディアなど、目的に合わせたサイトを構成できます。必要な機能が標準であるか、追加開発が必要かを整理し、運用できる範囲を確認してください。
本体の利用・変更・配布の権利とライセンスは、WordPressの公式ライセンス説明を確認しています。 出典:License – WordPress.org
WordPress.orgのソフトウェアとWordPress.comのホスティングサービスは、公式の比較資料で区別されています。 出典:WordPress.com と WordPress.org の違い
02機能面の利点と、利用前に確かめる条件
本体の費用と制作・運用費を分けて考えられる
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 運用環境 | サーバー・ドメインの契約 |
| 制作と拡張 | 画面設計、実装、有料テーマ・機能の利用条件 |
| 維持 | 更新、バックアップ、不具合対応 |
検索に関する設定を管理する
検索向けの細かな設定は、プラグインなどで補える範囲があります。何の設定が必要かを先に決め、テーマや他の機能と重複しないか確認してください。ツールを導入するだけで順位が決まるわけではありません。
更新の自由度が高くスピーディ
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 記事 | 原稿入力、下書き保存、公開まで進めるか |
| 画像 | 差し替えと説明文の設定を行えるか |
| 確認 | スマートフォンの表示とリンクを確認できるか |
必要な機能を選んで拡張する
追加機能を選ぶときは、提供元の説明、対応バージョン、更新状況、利用条件を確認します。問い合わせや予約などの業務で使う場合は、画面だけでなく受付から管理までの流れも試してください。
引き継ぎに必要なデータを整理できる
WordPressでも、独自開発や契約条件によって引き継ぎに作業が必要です。CMSの名称だけで移行の容易さを判断せず、データ、管理権限、仕様、素材の利用条件を確認してください。
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 構成 | テーマ、プラグイン、独自開発の一覧 |
| 管理 | 契約者、管理権限、連絡窓口 |
| 受け渡し | データと資料の引き渡し条件、必要な作業費 |
03運用で必要になる作業を知る
安全に使うための管理を続ける
安全性は、CMSの種類だけで決まるものではありません。更新、認証、権限、サーバー、バックアップを合わせて管理します。初期設定だけで対応が終わると考えず、公開後の担当を決めてください。
WordPress運用では更新やバックアップを含む保守が前提となり、古いバージョンをそのまま使い続けることは避けるべきとされています。 出典:Hardening WordPress – Advanced Administration Handbook | Developer.WordPress.org
定期的なアップデート作業が必要
本体・テーマ・プラグインの更新情報を確認し、影響と緊急性に応じて対応します。自動更新の範囲も把握したうえで、テストと復旧方法を用意してください。
安全にアップデートを進める手順
表示・操作が遅い箇所を測る
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 画像 | 容量、表示する寸法、読み込み方 |
| 処理 | テーマやプラグインの処理と外部タグ |
| 通信 | サーバーの応答と配信の条件 |
サーバーの機能と管理範囲を確認する
サーバーは、対応環境、バックアップ、復旧、問い合わせ窓口を確認します。価格だけで性能や安全性を判断せず、必要な構成を運用担当者と照合してください。
カスタマイズには専門知識が必要
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 表示の変更 | テーマや独自CSSの調整 |
| 不具合 | プラグインの競合やエラーの調査 |
| 機能追加 | 仕様と保守範囲を決めたうえで実装 |
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 作業 | 更新、点検、バックアップの範囲 |
| 対応 | 連絡方法と不具合時の対応時間 |
| 確認 | 作業の報告と、復旧したことの確認方法 |
社内で担当する範囲と外注する範囲を分けておけば、作業が発生したときの連絡先を決められます。費用は担当する作業と対応条件をそろえて比較してください。
04Wix・Jimdo・Shopify・Studio・Squarespaceと比べる
各サービスには異なる制作・管理の仕組みがあります。簡易サイトなら特定サービス、記事が多いならWordPress、と用途名だけで決めず、必要な機能と日々の操作を同じ条件で試します。
| 候補 | 公式で確認する内容 |
|---|---|
| Wix | サイト構築、編集、運用機能の説明 |
| Jimdo | サイト作成とビジネス向け機能の説明 |
| Shopify | 販売と店舗運営のための機能の説明 |
| Studio | ノーコード編集、CMS、ホスティングの説明 |
| Squarespace | サイト構築とビジネス向け機能の説明 |
機能があることと、希望する運用ができることは別です。利用できるプラン、追加費用、外部サービスとの接続、データの受け渡しまで確認してください。
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 編集 | 担当者が原稿や画像を更新できるか |
| 設計 | 希望する画面や情報構造を実現できるか |
| 検索関連 | 必要な設定、ページ管理、移行方法を扱えるか |
| 運用 | 権限、バックアップ、復旧、サポートの範囲 |
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 受注 | 注文から確認・変更までの操作 |
| 決済 | 利用できる方法、費用、契約条件 |
| 在庫と配送 | 現在の業務やシステムと連携できるか |
| 管理 | 担当者の権限と顧客情報の取扱い |
WordPressで販売機能を追加する場合も、標準のまま足りる範囲と追加機能を整理します。他サービスとの優劣を一律に決めず、受注後までの業務と保守の担当を比べてください。
Wixの公式サイトで、サイト構築・編集・ビジネス運用の案内を確認しています。 出典:Wix 公式サイト
Jimdoの公式サイトで、サイト作成とビジネス向け機能の案内を確認しています。 出典:Jimdo 公式サイト
Shopifyの公式サイトで、オンライン販売や事業運営の機能を確認しています。 出典:Shopify 公式サイト
Studioの公式サイトで、ノーコード編集・CMS・ホスティングの案内を確認しています。 出典:Studio 公式サイト
Squarespaceの公式サイトで、サイト構築と運用機能の案内を確認しています。 出典:Squarespace 公式サイト
05自社の更新内容と担当体制を照合する
WordPressを選ぶ意味は、自社が必要とする更新・拡張と、それを維持できる体制が合うかで考えます。更新回数やページ数だけで、適合する・しないを判定しないようにします。

| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 情報更新 | 記事や事例を誰が追加し、誰が確認するか |
| 将来の変更 | 追加したい内容と、実装・保守の担当 |
| 引き継ぎ | 管理権限や仕様を受け渡せるか |
| 担当者 | 日常の操作と技術的な作業を分担できるか |
| 公開時期 | 原稿、実装、操作習得を含む日程を組めるか |
| 業務への影響 | 停止や情報漏えいに備える体制を用意できるか |
判断に迷ったときの3つの質問
候補を試す前に、現在の運用と今後必要なことを記録します。使わない機能の多さより、必要な作業を担当者が行えるかを確かめます。
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 何を続けるか | 記事、商品、事例などの追加・更新対象 |
| 何を変えるか | 事業やサイトの将来の変更予定 |
| 誰が支えるか | 更新・保守・相談の担当者 |
06導入前にチェックすべき項目
導入前に、契約・技術・社内運用の担当を整理します。公開後に不明な権限や作業が残らないよう、決めた内容を記録してください。

サーバー・ドメイン・テーマの選定
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| ドメイン | 契約者、更新、管理権限、移管条件 |
| 通信 | HTTPSの設定・更新を誰が管理するか |
| バックアップ | 取得対象、保管先、復元の方法 |
| 動作環境 | 必要なサーバー環境と提供側の管理範囲 |
セキュリティ初期設定の確認項目
認証や権限は、担当者の役割に合わせて設定します。ログインURLを変えることだけに頼らず、強いパスワード、追加認証、更新と監視などを組み合わせてください。
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| アカウント | 各担当者の役割に必要な権限を割り当てる |
| パスワード | 推測されにくいものを安全に管理 |
| 追加認証 | 利用できる二段階認証の導入方法を確認 |
| 接続と記録 | 暗号化した接続と、確認できるログを整備 |
運用ルールの整備
| ルール | 内容の例 |
|---|---|
| 更新フロー | 作業者、確認者、承認までの流れ |
| 更新情報 | 通知を確認し、影響と緊急性で対応を決める |
| 復旧 | バックアップの対象・保管・復元確認 |
| 情報管理 | 管理情報の共有・保管・担当変更時の扱い |
07運用で起きやすいトラブルと予防策
よくあるトラブルのパターンと、その予防策を整理します。
パターン1:プラグインの入れすぎによる障害
機能を追加して不具合が起きた場合は、変更時点と対象を確認します。プラグインの数だけで判断せず、用途・依存関係・対応環境を整理してください。
パターン2:アップデート放置による改ざん被害
既知の問題へ対応する更新を確認し、影響に応じて適用します。異常に気づいた場合は記録を残して担当者へ連絡し、表示だけを直して原因調査を終えないようにします。
更新やバックアップを含む保守を継続し、古いバージョンを使い続けないことが安全運用の前提です。 出典:Hardening WordPress – Advanced Administration Handbook | Developer.WordPress.org
パターン3:制作会社との連絡断絶による引き継ぎ不能
| 確認すること | 内容・進め方 |
|---|---|
| 契約 | サーバー・ドメイン・追加サービスの契約先 |
| 管理 | 必要な権限と、安全な受け渡し方法 |
| 仕様 | 独自開発、変更履歴、運用手順 |
不具合時の確認と復旧
08まとめ|WordPressは有力な選択肢だが万能ではない
WordPressには内容管理や拡張の仕組みがあります。選定の際は、何を更新したいか、技術的な保守を誰が行うか、将来の変更に何が必要かを一緒に確認してください。
導入判断の進め方
まず、サイトの目的と日々の更新作業を書き出してください。現在のサイトや資料がある場合は、困っている操作や、引き継ぎたい内容も合わせて相談できます。
相談時には、サイトの目的、想定ページ数、更新頻度の見込み、社内担当者の有無、保守に使える予算感を整理しておくと話が進めやすくなります。
自社の状況を相談する参照した一次資料
実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。
- Features – WordPress.org確認日:2026年9月7日
- Hardening WordPress – Advanced Administration Handbook | Developer.WordPress.org確認日:2026年9月7日
- License – WordPress.org確認日:2026年9月7日
- WordPress.com と WordPress.org の違い確認日:2026年9月7日
- Wix 公式サイト確認日:2026年9月7日
- Jimdo 公式サイト確認日:2026年9月7日
- Shopify 公式サイト確認日:2026年9月7日
- Studio 公式サイト確認日:2026年9月7日
- Squarespace 公式サイト確認日:2026年9月7日

