VONDS JOURNAL / ホームページ制作・改善

WordPressは自社に合うか。機能と運用を比べて決める。

WordPressが自社に合うか比較したい。
考え方と手順を、実務につなげるために。

内容を公開する基本の流れ

内容を公開する基本の流れ原稿:文章と画像を用意。入力:投稿や固定ページへ登録。確認:表示とリンクを確認。公開:権限のある担当者が反映01原稿文章と画像を用意02入力投稿や固定ページへ登録03確認表示とリンクを確認04公開権限のある担当者が反映
テーマや追加機能の変更は、記事の更新とは分けて確認します。

記事を自社で更新したい、機能を追加したい、制作会社を変えても使い続けたい。WordPressを検討する理由はさまざまです。本体の機能と、サイトを維持するための作業を分けて理解し、他のサービスも同じ条件で比べるための記事です。

ここでは、主にWordPress.orgから入手し、自分で用意したサーバー等で運用するWordPressを扱います。ホスティングサービスのWordPress.comとは、契約と管理の範囲が異なります。

Webの実装やデジタル業務をイメージしたキーボード
デジタルの作業を、入力・実行・確認に分けて考えます。(イメージ写真)写真:Paul Zoetemeijer / Unsplash
この記事でわかること 全8テーマ
  1. 01WordPressとは何か
  2. 02機能面の利点と、利用前に確かめる条件
  3. 03運用で必要になる作業を知る
  4. 04Wix・Jimdo・Shopify・Studio・Squarespaceと比べる
  5. 05自社の更新内容と担当体制を照合する
  6. 06導入前にチェックすべき項目
  7. 07運用で起きやすいトラブルと予防策
  8. 08まとめ|WordPressは有力な選択肢だが万能ではない

01WordPressとは何か

CMSは、Webサイトの内容を管理する仕組みです。WordPressでは投稿や固定ページを管理でき、テーマで表示を整え、プラグインで機能を拡張します。

オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)

WordPressはオープンソースのソフトウェアです。本体にライセンス料を払わず商用利用できますが、サーバーや制作、保守などの費用は別に考えます。

WordPressは投稿管理・テーマ・プラグインなどの仕組みでサイトを構築・運用できるCMSです。 出典:Features – WordPress.org

WordPressの仕組みを分けて理解する
確認すること内容・進め方
投稿・固定ページ記事や会社案内などの内容を管理
テーマサイトの表示や組版を整える
プラグイン必要な機能を追加する
運用環境サーバーとデータベースなどを用意する

困ったときの情報と相談先を確かめる

公式の資料やサポートフォーラムを参照できます。ただし、検索で見つけた解決法が自社のバージョンや構成に合うとは限りません。導入時に、技術的な確認を依頼できる担当者も決めておきます。

用途に合わせて構成する

ブログや会社案内、メディアなど、目的に合わせたサイトを構成できます。必要な機能が標準であるか、追加開発が必要かを整理し、運用できる範囲を確認してください。

本体の利用・変更・配布の権利とライセンスは、WordPressの公式ライセンス説明を確認しています。 出典:License – WordPress.org

WordPress.orgのソフトウェアとWordPress.comのホスティングサービスは、公式の比較資料で区別されています。 出典:WordPress.com と WordPress.org の違い

02機能面の利点と、利用前に確かめる条件

本体の費用と制作・運用費を分けて考えられる

見積もりで分ける費用
確認すること内容・進め方
運用環境サーバー・ドメインの契約
制作と拡張画面設計、実装、有料テーマ・機能の利用条件
維持更新、バックアップ、不具合対応

検索に関する設定を管理する

検索向けの細かな設定は、プラグインなどで補える範囲があります。何の設定が必要かを先に決め、テーマや他の機能と重複しないか確認してください。ツールを導入するだけで順位が決まるわけではありません。

更新の自由度が高くスピーディ

社内更新で試しておく操作
確認すること内容・進め方
記事原稿入力、下書き保存、公開まで進めるか
画像差し替えと説明文の設定を行えるか
確認スマートフォンの表示とリンクを確認できるか

必要な機能を選んで拡張する

追加機能を選ぶときは、提供元の説明、対応バージョン、更新状況、利用条件を確認します。問い合わせや予約などの業務で使う場合は、画面だけでなく受付から管理までの流れも試してください。

引き継ぎに必要なデータを整理できる

WordPressでも、独自開発や契約条件によって引き継ぎに作業が必要です。CMSの名称だけで移行の容易さを判断せず、データ、管理権限、仕様、素材の利用条件を確認してください。

制作会社の変更に備える資料
確認すること内容・進め方
構成テーマ、プラグイン、独自開発の一覧
管理契約者、管理権限、連絡窓口
受け渡しデータと資料の引き渡し条件、必要な作業費

03運用で必要になる作業を知る

安全に使うための管理を続ける

安全性は、CMSの種類だけで決まるものではありません。更新、認証、権限、サーバー、バックアップを合わせて管理します。初期設定だけで対応が終わると考えず、公開後の担当を決めてください。

WordPress運用では更新やバックアップを含む保守が前提となり、古いバージョンをそのまま使い続けることは避けるべきとされています。 出典:Hardening WordPress – Advanced Administration Handbook | Developer.WordPress.org

定期的なアップデート作業が必要

本体・テーマ・プラグインの更新情報を確認し、影響と緊急性に応じて対応します。自動更新の範囲も把握したうえで、テストと復旧方法を用意してください。

安全にアップデートを進める手順

安全にアップデートを進める手順バックアップ:更新前に現状を保存。ステージング確認:テスト環境で表示崩れを検証。本番適用:問題なければ本番へ反映。動作確認:主要ページとフォームをチェック01バックアップ更新前に現状を保存02ステージング確認テスト環境で表示崩れを検証03本番適用問題なければ本番へ反映04動作確認主要ページとフォームをチェック
更新の前後で表示・操作を確認し、不具合がある場合に復旧できる準備をします。

表示・操作が遅い箇所を測る

速度が気になる場合の確認先
確認すること内容・進め方
画像容量、表示する寸法、読み込み方
処理テーマやプラグインの処理と外部タグ
通信サーバーの応答と配信の条件

サーバーの機能と管理範囲を確認する

サーバーは、対応環境、バックアップ、復旧、問い合わせ窓口を確認します。価格だけで性能や安全性を判断せず、必要な構成を運用担当者と照合してください。

カスタマイズには専門知識が必要

技術担当者へ確認を依頼する作業
確認すること内容・進め方
表示の変更テーマや独自CSSの調整
不具合プラグインの競合やエラーの調査
機能追加仕様と保守範囲を決めたうえで実装
保守を頼む際にそろえる条件
確認すること内容・進め方
作業更新、点検、バックアップの範囲
対応連絡方法と不具合時の対応時間
確認作業の報告と、復旧したことの確認方法

社内で担当する範囲と外注する範囲を分けておけば、作業が発生したときの連絡先を決められます。費用は担当する作業と対応条件をそろえて比較してください。

04Wix・Jimdo・Shopify・Studio・Squarespaceと比べる

各サービスには異なる制作・管理の仕組みがあります。簡易サイトなら特定サービス、記事が多いならWordPress、と用途名だけで決めず、必要な機能と日々の操作を同じ条件で試します。

候補の公式情報から確認する入口
候補公式で確認する内容
Wixサイト構築、編集、運用機能の説明
Jimdoサイト作成とビジネス向け機能の説明
Shopify販売と店舗運営のための機能の説明
Studioノーコード編集、CMS、ホスティングの説明
Squarespaceサイト構築とビジネス向け機能の説明

機能があることと、希望する運用ができることは別です。利用できるプラン、追加費用、外部サービスとの接続、データの受け渡しまで確認してください。

サイトの制作・更新で比較する軸
確認すること内容・進め方
編集担当者が原稿や画像を更新できるか
設計希望する画面や情報構造を実現できるか
検索関連必要な設定、ページ管理、移行方法を扱えるか
運用権限、バックアップ、復旧、サポートの範囲
販売機能が必要な場合の比較軸
確認すること内容・進め方
受注注文から確認・変更までの操作
決済利用できる方法、費用、契約条件
在庫と配送現在の業務やシステムと連携できるか
管理担当者の権限と顧客情報の取扱い

WordPressで販売機能を追加する場合も、標準のまま足りる範囲と追加機能を整理します。他サービスとの優劣を一律に決めず、受注後までの業務と保守の担当を比べてください。

Wixの公式サイトで、サイト構築・編集・ビジネス運用の案内を確認しています。 出典:Wix 公式サイト

Jimdoの公式サイトで、サイト作成とビジネス向け機能の案内を確認しています。 出典:Jimdo 公式サイト

Shopifyの公式サイトで、オンライン販売や事業運営の機能を確認しています。 出典:Shopify 公式サイト

Studioの公式サイトで、ノーコード編集・CMS・ホスティングの案内を確認しています。 出典:Studio 公式サイト

Squarespaceの公式サイトで、サイト構築と運用機能の案内を確認しています。 出典:Squarespace 公式サイト

05自社の更新内容と担当体制を照合する

WordPressを選ぶ意味は、自社が必要とする更新・拡張と、それを維持できる体制が合うかで考えます。更新回数やページ数だけで、適合する・しないを判定しないようにします。

ノートパソコンで文章や業務資料を作成する手元
更新する内容と、担当できる作業を照合します。(イメージ写真)写真:Vitaly Gariev / Unsplash
導入を検討する際の照合事項
確認すること内容・進め方
情報更新記事や事例を誰が追加し、誰が確認するか
将来の変更追加したい内容と、実装・保守の担当
引き継ぎ管理権限や仕様を受け渡せるか
担当者日常の操作と技術的な作業を分担できるか
公開時期原稿、実装、操作習得を含む日程を組めるか
業務への影響停止や情報漏えいに備える体制を用意できるか

判断に迷ったときの3つの質問

候補を試す前に、現在の運用と今後必要なことを記録します。使わない機能の多さより、必要な作業を担当者が行えるかを確かめます。

選定前に答えておきたい質問
確認すること内容・進め方
何を続けるか記事、商品、事例などの追加・更新対象
何を変えるか事業やサイトの将来の変更予定
誰が支えるか更新・保守・相談の担当者

06導入前にチェックすべき項目

導入前に、契約・技術・社内運用の担当を整理します。公開後に不明な権限や作業が残らないよう、決めた内容を記録してください。

計画や条件を整理するために書面を確認する二人の手元
公開後の管理と引き継ぎを、導入前に確認します。(イメージ写真)写真:Olena Kholina / Unsplash

サーバー・ドメイン・テーマの選定

選定時の確認項目
項目確認内容
ドメイン契約者、更新、管理権限、移管条件
通信HTTPSの設定・更新を誰が管理するか
バックアップ取得対象、保管先、復元の方法
動作環境必要なサーバー環境と提供側の管理範囲

セキュリティ初期設定の確認項目

認証や権限は、担当者の役割に合わせて設定します。ログインURLを変えることだけに頼らず、強いパスワード、追加認証、更新と監視などを組み合わせてください。

認証とアクセスの確認項目
確認すること内容・進め方
アカウント各担当者の役割に必要な権限を割り当てる
パスワード推測されにくいものを安全に管理
追加認証利用できる二段階認証の導入方法を確認
接続と記録暗号化した接続と、確認できるログを整備

運用ルールの整備

文書化すべき運用ルール
ルール内容の例
更新フロー作業者、確認者、承認までの流れ
更新情報通知を確認し、影響と緊急性で対応を決める
復旧バックアップの対象・保管・復元確認
情報管理管理情報の共有・保管・担当変更時の扱い

07運用で起きやすいトラブルと予防策

よくあるトラブルのパターンと、その予防策を整理します。

パターン1:プラグインの入れすぎによる障害

機能を追加して不具合が起きた場合は、変更時点と対象を確認します。プラグインの数だけで判断せず、用途・依存関係・対応環境を整理してください。

パターン2:アップデート放置による改ざん被害

既知の問題へ対応する更新を確認し、影響に応じて適用します。異常に気づいた場合は記録を残して担当者へ連絡し、表示だけを直して原因調査を終えないようにします。

更新やバックアップを含む保守を継続し、古いバージョンを使い続けないことが安全運用の前提です。 出典:Hardening WordPress – Advanced Administration Handbook | Developer.WordPress.org

パターン3:制作会社との連絡断絶による引き継ぎ不能

連絡先が変わっても引き継げる情報
確認すること内容・進め方
契約サーバー・ドメイン・追加サービスの契約先
管理必要な権限と、安全な受け渡し方法
仕様独自開発、変更履歴、運用手順

不具合時の確認と復旧

不具合時の確認と復旧記録:発生時点と症状を残す。連絡:管理担当へ状況を共有。対応:原因に応じて復旧する。確認:表示・操作・再発有無を確認01記録発生時点と症状を残す02連絡管理担当へ状況を共有03対応原因に応じて復旧する04確認表示・操作・再発有無を確認
連絡窓口と確認方法を、公開前から共有しておきます。

08まとめ|WordPressは有力な選択肢だが万能ではない

WordPressには内容管理や拡張の仕組みがあります。選定の際は、何を更新したいか、技術的な保守を誰が行うか、将来の変更に何が必要かを一緒に確認してください。

導入判断の進め方

導入判断の進め方目的整理:サイトの目的を書き出す。運用を整理:継続する作業を具体化。CMS比較:特性と自社要件を照合。体制確認:更新・保守の担当を決める01目的整理サイトの目的を書き出す02運用を整理継続する作業を具体化03CMS比較特性と自社要件を照合04体制確認更新・保守の担当を決める
目的、操作、費用、保守の条件をそろえて候補を比較します。

まず、サイトの目的と日々の更新作業を書き出してください。現在のサイトや資料がある場合は、困っている操作や、引き継ぎたい内容も合わせて相談できます。

相談時には、サイトの目的、想定ページ数、更新頻度の見込み、社内担当者の有無、保守に使える予算感を整理しておくと話が進めやすくなります。

自社の状況を相談する
株式会社オフィスVONDS 代表取締役 小沢宗弘

AUTHOR & EDITOR

原著:小沢 宗弘

山梨県甲府市を拠点に、ホームページ制作・SEO支援・Web広告運用に取り組んでいます。

再編集:株式会社オフィスVONDS
記事の実務的な論点を保ちながら、図表と公式資料を整理しました。

代表プロフィール・会社案内

参照した一次資料

実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。

  1. Features – WordPress.org確認日:2026年9月7日
  2. Hardening WordPress – Advanced Administration Handbook | Developer.WordPress.org確認日:2026年9月7日
  3. License – WordPress.org確認日:2026年9月7日
  4. WordPress.com と WordPress.org の違い確認日:2026年9月7日
  5. Wix 公式サイト確認日:2026年9月7日
  6. Jimdo 公式サイト確認日:2026年9月7日
  7. Shopify 公式サイト確認日:2026年9月7日
  8. Studio 公式サイト確認日:2026年9月7日
  9. Squarespace 公式サイト確認日:2026年9月7日

LET’S MAKE YOUR WEBSITE

次は、あなたの仕事を
伝えるサイトへ。

まだ言葉になっていないご相談も、
一緒に整理するところから。

制作について
相談する

LET’S TALK

どんなサイトに
していきましょうか。

入力内容を確認した後、メールアプリで送信を確定してください。この画面から自動送信・保存は行いません。

制作実績の実画面

枠内を上下にスクロールできます。
撮影時点の画面のため、画像内のリンクは動作しません。