広告から人が来ても、問い合わせにつながらない。まずは、広告で伝えた内容、LPの説明、申し込みまでの操作がつながっているかを確かめます。構成・文章・根拠・動作・計測に分けると、どこを直すか具体化できます。
初めてLPを作るときも、既存ページを改善するときも使えるよう、準備から公開後の検証までを整理しました。実際のページと記録を見ながら、比較表と工程図を確認してください。

この記事でわかること 全8テーマ
01LPの役割と、目指す行動をそろえる
LP(ランディングページ)は、広い意味では訪問者が最初に到着するページです。この記事では、広告などから訪れた人へ特定の提案を伝え、問い合わせや申込などへ案内するページとして扱います。目的と、完了とみなす行動を制作前に共有してください。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 会社サイト | 会社・サービス・採用など複数の情報を探せる案内 |
| 提案用のLP | 訪問のきっかけに合う提案と、判断から行動までの情報 |
| 共通の確認 | 利用者が知りたい条件、根拠、会社情報と窓口 |
主な行動を明確にすると、説明やボタンの優先順位を決めやすくなります。必要な会社情報や条件まで隠す必要はありません。判断に必要な内容を確認でき、戻って行動を続けられる構成にします。
業界平均のCVRを比較する場合は、集計期間、業種、訪問者の条件、コンバージョンの定義を確認します。母集団や分母が違う数値を、自社LPの合否基準としてそのまま使わないようにしてください。
02読む人の疑問に沿って、情報を並べる
ファーストビューは、ページを開いて最初に見える範囲です。誰に何を提供するかを読み取れるようにし、関心を持った人が詳しい説明へ進めるようにします。特定の配置が成果を保証するわけではありませんので、訪問のきっかけと読者の理解に合わせて調整します。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 対象と提案 | 誰の、どのような課題に対応するか |
| 判断材料 | 実際の画面、提供内容、確認できる実績など |
| 次の行動 | 読む、詳細を見る、相談するなどの行き先 |
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 最初の案内 | 提案内容と対象を伝える |
| 課題の整理 | どんな状況の人に関係するか示す |
| 解決方法 | 提供する内容と利用の流れを説明 |
| 特徴 | 他の選択肢との違いを具体化 |
| 事例・根拠 | 担当範囲や確認できる証拠を示す |
| よくある質問 | 条件や依頼前の不安を確認できるようにする |
| 行動の案内 | フォームや申込など、次の操作へ進める |
これは情報を整理するための構成例です。料金や条件を早く知りたい人には、その情報を前に出すなど、順序を調整します。同じ提案でも、サービスをすでに知っている人と初めて読む人では必要な説明が変わります。
構成案から実画面まで確認する流れ
03コピーとボタンに、実際の提供内容を表す
キャッチコピーには、読者の状況と提供する価値を具体的に書きます。機能名だけで伝わらない場合は、どの作業や困りごとに対応するかを補ってください。提供できない結果や、根拠のない削減時間を約束しないことが前提です。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 機能 | 何ができる仕組みかを示す |
| 利用場面 | 誰が、どの作業で使うかを書く |
| 条件 | 利用できる範囲や準備が必要な内容を示す |
CTA(Call to Action)は、読者の次の行動を案内する文言やボタンです。押した先で何をするか、何が得られるかを、実際の動作と一致させます。無料・短時間などを表示する場合も、その条件が本当に成立するか確認してください。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 資料を見る | 資料の内容を確認できる画面へ進む |
| 見積もりについて相談する | 見積もりに必要な情報を伝える窓口へ進む |
| 申込内容を確認する | 入力内容と条件の確認画面へ進む |
色、配置、余白も操作の見つけやすさに関係します。特定の色を万能な正解とせず、周囲の文字や背景との区別、押せることの分かりやすさ、実際の操作を確認します。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 根拠 | 記録や集計資料を確認できるか |
| 対象 | どのサービス・顧客・指標の数値か |
| 条件 | 集計期間、測定方法、対象数が明確か |
| 掲載許諾 | 顧客の実績として公開できる範囲か |
04スマホで読めることと、操作できることを確認する
利用する端末は自社のアクセスデータで確認します。制作中からスマートフォンの表示を確認し、文章を読む、条件を探す、フォームを入力するという操作を通して試してください。

| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 文字 | 本文が拡大しなくても読め、内容が欠けていないか |
| 画像内の文字 | 文字ごと小さく縮んで読めなくならないか |
| 電話案内 | 対応する番号と受付時間が正しく、操作できるか |
| 入力欄 | ラベルが分かり、入力する情報に合う形式か |
| エラーと完了 | 間違いを修正し、最終画面まで進めるか |
W3Cのフォーム解説は、ラベル、入力を助ける説明、エラーや結果の通知などを、フォームを使いやすくする項目として説明しています。 出典:Forms Tutorial | Web Accessibility Initiative (WAI) | W3C
レスポンシブデザインは、画面サイズや利用条件に合わせて表示を調整する設計です。見た目だけでなく、各画面幅で内容と操作を確認します。 出典:Learn Responsive Design | web.dev
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 画像の大きさ | 表示サイズに合った寸法で用意する |
| 容量 | 画質を確認しながら形式や圧縮を調整する |
| 読み込み順 | 最初に必要な内容と後で読む内容を分ける |
| 表示領域 | 読み込み前に場所を確保し、表示のずれを抑える |
表示が遅い箇所を直す進め方
05事例と第三者資料を、提案の根拠として示す
事例では、誰に何を行った仕事か、自社がどこを担当したかを示します。感想や数値を使う場合は、元の内容と掲載許諾を確認してください。匿名表現でも、情報の組み合わせで相手が特定されないか確かめます。
事例を整理する順序
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 元の内容 | 本人の発言や回答の意味を変えていないか |
| 掲載範囲 | 名前・写真・案件情報の許諾を得ているか |
| 成果の表現 | 感想と計測された数値を混同していないか |
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| メディア掲載 | 媒体名と掲載日、紙面や画像の使用条件 |
| 資格や認証 | 正式名称、対象、有効な状態、表記ルール |
| 受賞 | 受賞対象、主催者、時期、紹介できる原資料 |
証拠は、関連する説明の近くに置きます。読む人が特徴の根拠を確かめられる位置に配置し、条件を確認してから行動へ進める構成にしてください。実績や資格の量でページを埋めることが目的ではありません。
06指標の定義と、ページの動作をそろえる
改善前に、何を成果として記録するか決めます。問い合わせボタンを押した回数と、問い合わせが完了した回数は別の行動です。どの行動が、どのタイミングで記録されるかをテスト環境で確かめてください。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 訪問 | どの入口から、どの端末で来たか |
| 目的の行動 | 問い合わせ・申込などが完了したか |
| 割合 | 分母と分子の定義をそろえ、同じ期間で比較する |
| 閲覧中の操作 | スクロールやクリックを、情報探索の手がかりとして見る |
GA4では、事業上重要なイベントをキーイベントとして扱います。一般的なCVRを使う場合も、利用者・セッション・イベントのどれを数えているかを明記し、他の資料と定義が一致しているかを確認します。
Googleの公式資料では、事業にとって重要な行動の計測と、キーイベントの設定について確認できます。 出典:[GA4] コンバージョン イベント - アナリティクス ヘルプ
GA4の直帰率は、エンゲージメントのなかったセッションの割合です。「1ページだけ見て離脱した割合」とは同一ではありません。直帰率だけで、読んだ内容や問い合わせ意思を判断しないようにしてください。
GA4のエンゲージメント率と直帰率は、エンゲージメントセッションを基準に定義されています。 出典:[GA4] エンゲージメント率と直帰率 - アナリティクス ヘルプ
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| クリック | 押された場所と、その先の動作を合わせて確認 |
| スクロール | 到達した位置と、情報を探す流れを照合 |
| 条件 | 計測期間、端末、訪問の入口をそろえる |
07変更の理由を決め、結果を比べる
A/Bテストは、異なる案を比較して、指標にどのような差があるかを調べる方法です。何を比較するか、どの指標を使うかを事前に決めます。一度に多くを変えると要因を切り分けにくくなるため、原因を知りたい場合は変更点を絞ってください。

改善案を検証する流れ
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 見出し | 対象と提案内容が伝わるか |
| CTA | 行き先と操作内容が分かるか |
| フォーム | 不要な入力や修正しにくいエラーがないか |
| 根拠 | 特徴や実績を確認できるか |
| 速度 | 表示の遅さが操作を妨げていないか |
期間や必要なデータ量は、現状の成果率、期待する差、ばらつきなどに応じて計画します。データが不足する場合は結論を急がず、操作の不具合など確認できる問題から改善してください。流入や広告内容を変えたときは、その変更も記録します。
Google広告の品質スコアは、広告やランディングページなどの品質を診断するための指標です。ページの成果率や広告オークションの直接の入力値と同一視しないようにします。 出典:検索キャンペーンの品質スコアについて - Google 広告 ヘルプ
08制作と公開後の運用を、依頼範囲に分ける
制作会社には、デザインの例とともに、今回の仕事で誰が何を担当するかを確認します。公開できる成果がない場合も、担当範囲、設計の理由、検証方法から提案内容を確認できます。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 実績 | 担当した作業と、説明できる根拠 |
| 改善支援 | 公開後の計測や更新をどこまで担うか |
| 文章 | 構成とコピーを誰が作り、確認するか |
| スマホ | どの条件で表示と操作を検証するか |
| 確認の進め方 | 構成案・画面・動作をどの段階で確認するか |
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 既存の構成を利用 | 調整できる範囲と原稿・素材の準備 |
| 個別の制作 | 構成・文章・デザイン・実装の担当範囲 |
| 調査や運用 | 分析・計測・テスト・更新の範囲と継続費用 |
金額は、含まれる作業と条件をそろえて比較します。制作費だけでなく、公開後の対応、修正、追加作業の条件まで確認してください。必要な範囲が決まっていない場合は、決定事項と相談事項を分けて共有します。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 読者 | 業務、状況、相談したい課題 |
| 比較対象 | 参考ページと、参考にしたい具体的な点 |
| 自社の特徴 | 提供できる内容と、説明の根拠 |
| 目的 | 実現したい行動と、現状の記録 |
| 素材 | 使用できる写真・ロゴ・事例・許諾資料 |
制作プランと支援範囲を確認しながら、依頼する工程を整理できます。
ホームページ・LP制作の案内を見る現在のLP、訪問の入口、困っている操作、計測した数値を用意すると、改修の優先順位を相談しやすくなります。
自社のLPについて相談する制作会社の対応範囲を比較する際は、VONDSの制作実績とサービス案内もご覧ください。
あわせて読みたい
参照した一次資料
実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。
- 検索キャンペーンの品質スコアについて - Google 広告 ヘルプ確認日:2026年9月7日
- Forms Tutorial | Web Accessibility Initiative (WAI) | W3C確認日:2026年9月7日
- Learn Responsive Design | web.dev確認日:2026年9月7日
- [GA4] コンバージョン イベント - アナリティクス ヘルプ確認日:2026年9月7日
- [GA4] エンゲージメント率と直帰率 - アナリティクス ヘルプ確認日:2026年9月7日

