全日本SEO協会認定コンサルタント(山梨県唯一)が解説

サイトの表示速度を改善する方法。
「なんか重い」を、数字で直す。

「スマホで開くと重い気がする」——その感覚は正しいかもしれません。ユーザーは遅いサイトを、中身を見る前に閉じます。本記事ではCore Web Vitals(LCP・CLS・INP)の意味と、どこから直せばよいかを、制作会社の現場視点で解説します。

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2.5
LCP(表示)の目標値
90%+
SEO上位表示達成率
20年+
WEB制作・SEO実績
PageSpeed Insightsでサイトの表示速度スコアを確認する制作担当者
結論:サイトを速くする第一歩は「測ること」です。GoogleのPageSpeed Insightsで自社サイトのCore Web Vitals(LCP・CLS・INP)を測り、出てきた指摘を上から順に潰します。最も効くのは多くの場合「画像の最適化」。速度はSEOにも問い合わせにも効く土台ですが、速くしただけで順位や売上が必ず上がるわけではありません。コンテンツとUXの上に積む改善です。

01 / 構成この記事で分かること

「表示速度が大事」とは聞くものの、何が遅いのか、どこを直せばいいのかが分からないまま放置されているサイトは少なくありません。この記事は、専門用語に詳しくない方でも「自社サイトのどこに手を入れるべきか」が判断できるように、次の順で解説します。

サイト表示速度の改善ステップを示す図解

▲ 「測る → 主因を特定 → 画像・コード・サーバーを直す」の順で進める

まずGoogleの公式な合格基準(Core Web Vitals)を押さえ、次に「なぜ遅いのか」の主因を切り分け、画像・コード・サーバーという3つの直しどころを順に見ていきます。最後に、速度がSEOと問い合わせ(CV)にどう繋がるのかを整理します。私たちが制作とSEOを一社で見ているのは、速度が「デザインの問題」でも「SEOの問題」でもなく、その両方をまたぐ設計の問題だからです。

図0:本記事の全体像(3ステップ)

1 測る 2 主因を特定 3 直す

02 / 基準Core Web Vitalsの3指標とは(LCP・CLS・INP)

表示速度の良し悪しを、GoogleはCore Web Vitals(コアウェブバイタル)という3つの指標で公式に定義しています。感覚の「速い・遅い」ではなく、この数字が合格ラインに入っているかで判断します。

指標何を測るかGoogle公式の目標値
LCP主要なコンテンツが表示されるまでの速さ(読み込み)2.5秒以内
CLS表示中のレイアウトのガタつき(視覚的な安定性)0.1以下
INPクリックやタップへの反応の速さ(操作への応答)200ミリ秒以内

LCPは「一番大きな画像や見出しが出るまでの時間」、CLSは「読もうとした瞬間に画像や広告が割り込んでガクッとずれる、あの不快感」、INPは「ボタンを押してから反応するまでのもたつき」だと考えると分かりやすいです。3つすべてが「良好」に入って初めて合格です。

図2-b:CLS(ガタつき)— 読もうとした瞬間に押し出される不快感

安定(CLS小) 後から割り込む画像 下にずれる(CLS悪化)
POINT──自社サイトの数値は、Googleの無料ツール「PageSpeed Insights」にURLを入れるだけで測れます。スマホ(モバイル)とPCで結果が分かれるため、訪問者の多いモバイルの数値を優先して確認してください。出典:Google「Core Web Vitals」公式ドキュメント。

図1:Core Web Vitals 3指標の合格ライン(Google公式の目標値)

LCP 2.5秒 以内(表示) CLS 0.1 以下(安定性) INP 200ms 以内(応答)

図2:LCP(読み込み)— 遅いサイトと合格ラインのイメージ

合格 2.5秒以内(良好) 遅い例 読む前に離脱 ↑ 2.5秒の合格ライン

03 / 原因表示速度が遅くなる主な原因

制作会社として数多くのサイトを見てきて、遅さの原因は決まったところに集中します。原因は1つでないことが多いので、影響の大きい順に挙げます。

  • 未圧縮の大きな画像──スマホで撮った数MBの写真をそのまま載せている。最も多く、最も効く直しどころ
  • JavaScript・CSSの読み込み過多──使っていないプラグインや外部タグが積み重なり、表示をブロックしている
  • サーバーの応答が遅い──格安・過密なサーバーで、最初の応答(TTFB)に時間がかかっている
  • キャッシュが効いていない──再訪問でも毎回ゼロから読み込み直している
  • レイアウトのガタつき──画像や広告のサイズ指定がなく、後から押し出されてCLSが悪化している
注意──「とりあえずプラグインで高速化」は危険です。キャッシュ系プラグインは設定を誤るとレイアウト崩れや表示不具合を起こすことがあります。まずはPageSpeed Insightsで自分のサイトの主因がどこにあるかを特定し、そこから手を付けるのが遠回りに見えて一番の近道です。

図3:表示が遅くなる主因の優先度(上ほど影響が大きく直しやすい)

① 未圧縮の大きな画像 影響 大 ② JS・CSSの読み込み過多 ③ サーバーの応答が遅い ④ キャッシュ未設定 ⑤ レイアウトのガタつき 影響 小

04 / 改善改善手順(画像・コード・サーバー)

主因を特定したら、影響の大きい順に直します。私たちがサイトを預かったとき、実際に確認・実行する観点を3つの領域に分けて紹介します。

図4:改善手順のフロー(効果が大きく簡単なものから)

まず測定 ① 画像 ② コード ③ サーバー 再測定

① 画像──最初に手を付けるべき場所

多くのサイトで、ページ容量の大半は画像です。ここを直すだけでLCPが大きく改善することが珍しくありません。具体的には、WebPなどの軽量フォーマットへの変換、表示サイズに合わせたリサイズ(4000pxの写真を800px幅で表示しない)、ファーストビュー外の画像の遅延読み込み(lazy loading)、そしてファーストビューの主役画像は逆に優先読み込み(fetchpriority)を指定する、といった調整です。

図5:画像最適化の考え方(リサイズ+WebP変換でファイルを軽くする)

最適化前 そのままの高解像度写真(重い) 最適化後 表示サイズにリサイズ+WebPで軽量化

② コード──不要なものを減らし、邪魔をさせない

使っていないJavaScript・CSSの削減、外部タグ(解析・広告・チャットなど)の見直し、表示をブロックするスクリプトの遅延(defer / async)が中心です。「便利だから」と入れたタグが積もって表示を止めているケースは多く、入れっぱなしのタグを棚卸しするだけで軽くなることがあります。

③ サーバー──土台の応答速度

画像とコードを直しても遅い場合、サーバーの応答(最初の1バイトが返るまでの時間)がボトルネックです。過密な格安プランから余裕のあるプランへの見直し、キャッシュやCDNの活用が効きます。ここはサイトの「土台」なので、制作・運用とセットで判断すべき領域です。

図8:CDN/キャッシュで応答を短縮するイメージ

直アクセス CDN経由
POINT──順番が大切です。画像 → コード → サーバーの順で、効果が大きく実行が簡単なものから着手します。いきなりサーバー移転のような大きな工事から入ると、画像1枚の圧縮で済んだはずの問題に過剰なコストをかけることになります。

05 / 効果表示速度とSEO・CV(問い合わせ)の関係

「速くすると順位は上がりますか?」とよく聞かれます。正直にお答えします。速度はGoogleのランキング要因の一つですが、速くしただけで順位が必ず上がるわけではありません。速度は、コンテンツの質や検索意図との一致という土台があって初めて効く要素です。

図6:速度は「土台」— コンテンツとUXの上で効く

SEO(検索流入)・CV(問い合わせ) コンテンツの質・検索意図との一致 表示速度(Core Web Vitals)=土台 土台が崩れると、上に積んだものも届かない

図7:遅さがCV(問い合わせ)を削る流れ

集客(広告/検索) サイトを開く 遅い→読む前に離脱 速い→読まれて問い合わせ

ただし、もう一つの効果のほうが見落とされがちです。遅いサイトは、ユーザーが中身を読む前に離脱します。どれだけ良いサービスを載せ、広告で人を集めても、開くのに時間がかかれば問い合わせフォームにたどり着く前に閉じられてしまう。つまり速度改善は、SEO(検索からの流入)とCV(問い合わせ)の両方を支える土台への投資です。

注意──「○秒短縮で問い合わせ△%増」といった他社の成果数値を鵜呑みにしないでください。効果はサイトの構造・業種・もともとの速度で大きく変わります。大切なのは他社の数字ではなく、自社サイトを測り、自社の数字がどう動いたかを見ることです。私たちが制作とSEOを一社で見ているのも、速度・コンテンツ・導線を分断せず、最終的な問い合わせまで一本で追うためです。

図9:PageSpeed Insightsで3指標を確認するイメージ

LCP CLS INP

06 / FAQサイト表示速度 よくある質問

サイトの表示速度はどのくらいが合格ですか?
Googleが公式に示すCore Web Vitalsの目標値は、LCP(主要コンテンツの表示)2.5秒以内、CLS(表示のガタつき)0.1以下、INP(操作の反応)200ミリ秒以内です。3指標すべてが「良好」に入っているかを、まずPageSpeed Insightsで測ってください。
表示速度が遅い主な原因は何ですか?
最も多いのは未圧縮の大きな画像です。次にJavaScript・CSSの読み込み過多、サーバーの応答が遅いこと、不要なプラグインやタグの積み重ねが続きます。原因は1つでないことが多いため、PageSpeed Insightsの指摘を上から順に潰すのが近道です。
表示速度を上げればSEO順位は上がりますか?
速度はGoogleのランキング要因の一つですが、速くしただけで必ず順位が上がるわけではありません。速度はコンテンツの質や検索意図との一致という土台があって初めて効きます。ただし遅いサイトはユーザーが読む前に離脱するため、改善はSEOとCVの両方に効く土台づくりです。
自分のサイトの表示速度はどうやって測れますか?
GoogleのPageSpeed Insightsに自社サイトのURLを入れるだけで、Core Web Vitalsの3指標と改善ポイントが無料で表示されます。スマホとPCで結果が分かれるため、特にモバイルの数値を優先して確認してください。

07 / まとめ速度は「感覚」でなく「数字」で直す

サイトの表示速度は、「なんとなく重い」という感覚で放置するのではなく、Core Web Vitalsという数字で測り、画像 → コード → サーバーの順で直していくものです。そして速度は、SEOにも問い合わせにも効く土台でありながら、それ単体で結果を保証するものではありません。今日できる次の一歩は1つだけ。GoogleのPageSpeed InsightsにあなたのサイトのURLを入れて、モバイルの数値を見てみてください。そこに出た一番上の指摘が、あなたのサイトが最初に直すべき場所です。何から手を付けるべきか迷ったら、現状を一緒に見るところからご相談ください。

株式会社オフィスVONDS 代表取締役 小沢宗弘

小沢 宗弘(おざわ むねひろ)― 株式会社オフィスVONDS 代表取締役

山梨県唯一の全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。甲府市上石田を拠点に、ホームページ制作・SEO・Google広告・AI活用を一社で一貫提供。制作とSEOを分けず、表示速度も「集客できる設計」の一部として捉え、測れる数字での改善に伴走しています。代表プロフィール・会社概要 →

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