VONDS JOURNAL / ホームページ制作・改善

スマートフォンで読める・使える、レスポンシブサイトへ。

自社サイトのスマホ対応を点検したい。
考え方と手順を、実務につなげるために。

自社のモバイル利用実態を確認する手順

自社のモバイル利用実態を確認する手順解析を開く:GA4のデバイス別レポートを表示。割合を見る:スマホ経由のセッション割合を確認。行動を比較:ページ閲覧と重要な行動を見る。判断する:対応優先度をデータで決める01解析を開くGA4のデバイス別レポートを表示02割合を見るスマホ経由のセッション割合を確認03行動を比較ページ閲覧と重要な行動を見る04判断する対応優先度をデータで決める
業種の一般論ではなく、自社データでデバイス比率と行動差を確認してから判断する流れです。

PCでは問題なく見えても、スマートフォンでは文字が読みにくい、表が切れる、ボタンを押せないことがあります。レスポンシブデザインの仕組みを理解し、表示・操作・計測に分けて確認すると、どこから直すかを整理できます。

基礎用語から、検索との関係、よくある表示の不具合、実機点検と改修の進め方までを整理します。自社サイトの画面と計測結果を用意し、該当する項目を書き出しながらお読みください。

スマートフォンでの利用を考えるための端末写真
スマートフォンで読む人の目線から、情報と操作を考えます。(イメージ写真)写真:Jakub Żerdzicki / Unsplash
この記事でわかること 全8テーマ
  1. 01レスポンシブデザインとは何か|まず押さえる基礎
  2. 02利用する端末を、自社の記録で確認する
  3. 03検索への情報提供と、ページの体験を分けて考える
  4. 04問い合わせなどの結果と、表示の問題を照合する
  5. 05文字・ボタン・図表・画像・フォームを点検する
  6. 06自社サイトを点検する|今すぐできるチェック手順
  7. 07影響と作業範囲から、改修の順序を決める
  8. 08使いにくい箇所を、再現できる記録にする

01レスポンシブデザインとは何か|まず押さえる基礎

レスポンシブデザインは、画面幅などの条件に合わせてレイアウトや表示を変える設計です。同じURLで同じHTMLを使い、柔軟な寸法指定やCSSのメディアクエリなどで、複数の画面サイズに対応します。

CSSメディアクエリや柔軟な表示設計で、画面サイズや利用条件に対応する設計手法であることが公式資料でも説明されています。 出典:Learn Responsive Design  |  web.dev

モバイル向けの構成には、レスポンシブ以外に、同じURLで異なるHTMLを配信する方法や、別URLを用いる方法もあります。方式の名前だけで順位や品質は決まりません。現在の構成と、更新・確認する範囲を把握してください。

構成によって確認する範囲の違い
確認すること内容・進め方
レスポンシブ同じHTMLで、各画面幅の表示・操作を確認
動的な配信デバイスごとに配信される内容を確認
別のURL対応するページ、内容、リンクや転送の整合を確認

「モバイルフレンドリー」との違い

モバイルフレンドリーは「スマホで見やすいか」という結果評価です。レスポンシブデザインはその結果を実現するための代表的な手段です。両者は目的と手段の関係にあると理解してください。

目的と手段の関係
用語位置づけ
モバイルフレンドリースマホで見やすい状態かという結果の評価(目的)
レスポンシブデザイン1つのコードで全デバイス対応し、その状態を実現する仕組み(手段)

Googleは、実装と維持のしやすさからレスポンシブデザインを推奨しています。導入しただけで全端末の表示が整うわけではないため、実際のコンテンツと操作を複数の画面幅で確認します。

Googleの公式資料は、レスポンシブ・動的な配信・別URLという構成方法と、それぞれで必要な確認を説明しています。 出典:Google:モバイルファーストインデックスに関するおすすめの方法

02利用する端末を、自社の記録で確認する

利用する端末は、自社のアクセスデータから確かめます。業種のイメージで決めず、どの端末で、どのページを、どの経路から見ているかを分けてください。

BtoBでもスマホ閲覧は無視できない

訪問の状況を分けて見る観点
確認すること内容・進め方
デバイススマホ・PCなどで利用状況を分ける
入口検索、広告、参照元などを確認する
ページどの情報を最初に見ているか確認する

表示の不備と離脱の関係

表示の問題を記録する観点
確認すること内容・進め方
待ち時間読み込みのどこで待たされるか
読みやすさ文字・表・画像を確認できるか
操作押せない、進めない箇所がないか

03検索への情報提供と、ページの体験を分けて考える

Googleが取得できる情報と、利用者の読みやすさ・操作性を、それぞれ確認します。モバイル対応を単一の順位対策として扱わず、次の項目に分けて点検してください。

検索に関係する確認の観点
確認すること内容・進め方
モバイル版の内容主要な情報を端末によって省いていないか
ページの体験読み込み・応答・表示の安定性を計測する
URLとリンク現在の方式でページの対応と遷移が正しいか

モバイルファーストインデックス(MFI)の本質

Googleのモバイルファーストインデックスでは、スマートフォンのクローラーが取得したモバイル版の内容を、インデックス登録とランキングに使います。主要な情報がモバイルでも取得できることを確認してください。

Core Web Vitalsとレスポンシブ

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、読み込み(LCP)・操作応答性(INP)・視覚的安定性(CLS)の3指標でページ体験を測る仕組みです。

Googleの公式資料では、Core Web Vitalsを使った読み込み・応答性・表示の安定性の確認方法が説明されています。 出典:Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers

Core Web Vitalsの3指標と良好域の境界
指標測るものと境界
LCP最大コンテンツの読み込み時間。良好域の境界は2.5秒
INP操作への応答性。良好域の境界は200ms
CLSレイアウトのずれ量。良好域の境界は0.1

良好域の判定は、端末別の実利用データの75パーセンタイルで確認します。単発の検査スコアとは分けて扱ってください。画像などを読み込む前から領域を確保しておくと、読み込み時の表示ずれを抑える設計になります。

URLと内容の対応を確認する

URLの構成を変える前に確認すること
確認すること内容・進め方
ページの対応旧ページと新ページで伝える内容を対応させる
遷移リンク、転送、正規URLの指定を確認する
更新の範囲端末ごとの内容とメタデータを一致させる

04問い合わせなどの結果と、表示の問題を照合する

表示を直した際は、実際の操作と、問い合わせ・購入など目的に合う結果を確認します。流入の変化や広告内容の変更も、同時に記録しておきます。

スマホとPCのCVR差は自社で測る

端末別の結果を比較する前提
確認すること内容・進め方
集計する期間同じ期間で比較する
分母と分子訪問・利用者・問い合わせ等の定義をそろえる
訪問の条件入口や見ているページの違いも確認する

離脱だけで、売上の損失を断定しない

閲覧を終えた人がすべて問い合わせを希望していたとは限りません。離脱率をそのまま売上損失に換算せず、情報を読み終えたのか、操作できず止まったのかを実際のページと記録で確認します。

問題の切り分けに使う記録
確認すること内容・進め方
訪問の規模端末ごとの流入数と見ているページ
操作上の問題フォームエラーや押せないボタンなどの再現
目的の行動問い合わせや申込の完了を確認

ブランド信頼への波及

画面の印象についても、読者に近い人に見てもらい、どこが分かりにくいかを確かめます。感想と操作上の問題を分けて記録すると、修正内容を共有しやすくなります。

05文字・ボタン・図表・画像・フォームを点検する

スマートフォンで本文を読んだあと、目的の画面まで実際に進んでください。画面上に収まっていても、内容を読めない、操作を完了できない場合は修正が必要です。

画面の構成と操作を整理する手描きのワイヤーフレーム
文字・ボタン・図表の配置を、画面幅ごとに点検します。(イメージ写真)写真:Compagnons / Unsplash
表示と操作で確認する5つの箇所
確認すること内容・進め方
文字と行間拡大しなくても読めるか、行が詰まりすぎないか
押す領域ボタンや隣接リンクを押し分けられるか
図表の表示ページ全体が横へはみ出さず、必要な情報を読めるか
画像の容量表示サイズに合う画像を配信しているか
フォームラベル、入力、エラー、完了画面を確認できるか

図が広い場合は、文字ごと小さく縮める以外に、読みやすい表へ変更したり、説明付きで図だけを横スクロールさせたりする方法があります。ページ全体を左右に動かさないと本文を読めない状態は避けてください。

06自社サイトを点検する|今すぐできるチェック手順

計測ツールは問題箇所を探す材料になります。数値の確認と、実際の端末での操作を組み合わせて、修正の優先順位を決めます。

無料診断ツールの活用

PageSpeed Insightsでの診断手順

PageSpeed Insightsでの診断手順URL入力:自社サイトのURLを入れる。診断実行:モバイルの結果を待つ。指標を確認:スコアと改善提案を読む。記録する:結果をメモし定点観測する01URL入力自社サイトのURLを入れる02診断実行モバイルの結果を待つ03指標を確認スコアと改善提案を読む04記録する結果をメモし定点観測する
GoogleのPageSpeed Insightsでモバイル表示の評価点と改善提案を取得する流れです。
計測結果を読むときに分けるもの
確認すること内容・進め方
実利用データ実際の利用状況から集計された値
検査時のデータ特定の条件で測定した結果
再現する条件端末、ブラウザ、ページ、操作手順

実機チェックの観点

実機で確認する5つの観点
観点確認内容
文字本文が読みやすく、内容が欠けていないか
ボタン押したい要素を選びやすいか
図表表や画像の内容を読めるか
電話導線案内する番号と受付時間が正しく、操作できるか
フォーム入力から完了まで進め、エラーを修正できるか

他社の画面を同じ観点で比較する

他社のサイトも同じ端末と観点で操作すると、案内や情報の並べ方を比較できます。デザインの好みだけで判断せず、必要な情報を見つけられるか、操作しやすいかを記録してください。

07影響と作業範囲から、改修の順序を決める

全面改修か部分改修かを決める前に、問題があるページと作業内容を整理します。使えない操作、誤った情報、読みにくい箇所などの影響を示すと、対応範囲と費用を相談しやすくなります。

課題と手順を付箋で整理するホワイトボード
問題の影響と作業範囲から、修正順を決めます。(イメージ写真)写真:Paymo / Unsplash

改修を進める順序

改修を進める順序現状を記録:表示・操作・数値を残す。優先順位を決める:影響するページを確認。対象を修正:範囲と担当をそろえる。再確認:同じ条件で操作・計測する01現状を記録表示・操作・数値を残す02優先順位を決める影響するページを確認03対象を修正範囲と担当をそろえる04再確認同じ条件で操作・計測する
変更前の記録を残し、修正後の操作と数値を照合します。

ステップ1: ファーストビューと電話導線

最初の画面と問い合わせで確かめる内容
確認すること内容・進め方
案内誰に何を提供するページか伝わるか
連絡方法利用できる窓口を見つけられるか
操作の終点問い合わせや電話の操作を完了できるか

主要ページの実際の内容を確認する

主要ページで確認する情報
ページ整える狙い
トップ初回接点の印象と案内導線を確保する
サービス提供内容をスマホで読み進められる形にする
料金比較・検討の妨げになる表示崩れを防ぐ
会社概要信頼確認の入口として読みやすく保つ
問い合わせCV直前の離脱を防ぐ導線とフォームを整える

次のページへ移るリンクも確認します。主要ページを個別に表示するだけでなく、トップからサービス、条件確認、問い合わせへ進む流れを通して操作してください。

ステップ3: 表示速度の改善

表示速度の改善項目と内容
改善項目内容
画像の形式と容量画像をWebP形式に変換し容量を削減する(削減効果は実データで確認)
不要な機能の削除使用していないプラグイン・スクリプトを削除する
キャッシュの有効化ブラウザキャッシュを有効化する
サーバー応答サーバー応答時間の水準を診断結果で確認し、遅い場合は環境を見直す
画像サイズの明示ファーストビューの画像にwidth/height属性を明示しレイアウトずれを防ぐ

ステップ4: 効果計測の仕組み化

変更前後の確認を続ける記録
確認すること内容・進め方
計測の条件期間、端末、入口、指標の定義
変更の内容どのページの何を変えたか
表示と操作確認した端末と再現手順
次の対応問題が残る箇所と担当者

08使いにくい箇所を、再現できる記録にする

レスポンシブ対応では、画面幅に収めることに加え、必要な情報を読み、目的の操作を終えられることを確かめます。検索への情報提供も、利用者の操作と分けて確認してください。

改修の相談へ持ち寄る情報
確認すること内容・進め方
画面端末・ブラウザ・URLと問題の箇所
操作どこからどう進むと困るのか
計測確認した指標と期間、検査条件

まず、自社サイトをスマートフォンで開き、主要な情報を読んで問い合わせまで進んでみてください。気づいた点を記録し、計測結果と合わせて制作担当者と共有できます。

相談前に、PageSpeed Insightsの診断結果、GA4のデバイス別アクセス状況、実機チェックで気づいた箇所のメモを準備しておくと、改善の優先順位を具体化しやすくなります。

自社の状況を相談する
株式会社オフィスVONDS 代表取締役 小沢宗弘

AUTHOR & EDITOR

原著:小沢 宗弘

山梨県甲府市を拠点に、ホームページ制作・SEO支援・Web広告運用に取り組んでいます。

再編集:株式会社オフィスVONDS
記事の実務的な論点を保ちながら、図表と公式資料を整理しました。

代表プロフィール・会社案内

参照した一次資料

実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。

  1. Learn Responsive Design  |  web.dev確認日:2026年9月7日
  2. Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers確認日:2026年9月7日
  3. Google:モバイルファーストインデックスに関するおすすめの方法確認日:2026年9月7日

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