VONDS JOURNAL / 計測・分析・改善

GA4のキーイベント設定|問い合わせ・購入の計測と確認手順

ボタン操作と受付完了を分け、計測の意味を確かめる。

計測環境を確認する順序

計測環境を確認する順序GA4設置確認:タグの有無を確認。成果の設定確認:キーイベントの有無。動作検証:テスト送信で確認。照合:実件数と突合01GA4設置確認タグの有無を確認02成果の設定確認キーイベントの有無03動作検証テスト送信で確認04照合実件数と突合
上から順に確認し、欠けている段階から着手します。

問い合わせや購入が、GA4でどのイベントとして数えられているか説明できますか。計測したい行動を定義し、既存イベント・新しいイベント・GTMを使う方法を選び、実際の操作と受付の記録を照合する手順を解説します。

計測の目的と既存設定を確認してから変更します。以下の検証は、担当者と対象を合わせたテスト操作を前提にしています。

課題と手順を付箋で整理するホワイトボード
課題と手順を整理し、取り組む順序を決めます。(イメージ写真)写真:Paymo / Unsplash
この記事でわかること 全7テーマ
  1. 01なぜGA4の計測設定を整える必要があるのか
  2. 02GA4の「キーイベント」の基礎
  3. 03設定前に決めておくべき事前準備
  4. 04GA4キーイベント設定の具体的な手順
  5. 05DebugViewと、実際の受付で検証する
  6. 06よくある失敗と、長く使うためのコツ
  7. 07設定の定義と確認結果を残す

01なぜGA4の計測設定を整える必要があるのか

GA4のタグがあることと、重要な行動を正しく数えられることは別です。購入など既定のキーイベントもありますが、必要なイベントが送られていなければ記録されません。既存の計測と、その発生条件を確認します。

旧設定から確認すること
観点確認すること
設置方法現在のタグと送信先プロパティを確認
既存イベント必要な行動を測るイベントがあるか確認
既定の設定購入など、すでにキーイベントになっているものを確認

計測は、入口やページと重要な行動を照合する材料です。設定だけで施策の効果や予算の配分が確定するわけではないため、実際の受付・購入と、計測できない範囲も含めて読みます。

計測の状態に合わせて次の作業を決める
状況起きやすいこと
必要なイベントがない対象行動と設定方法を整理
イベントはあるが未確認実操作で発生条件と重複を確認
検証した記録がある変更後も実件数と差の理由を確認

02GA4の「キーイベント」の基礎

イベントは、設定や条件に基づいて記録される行動です。ページ閲覧など自動で収集されるものと、個別の実装が必要なものがあります。全ての操作が自動で記録されるわけではありません。

キーイベントは、その中で事業に重要な行動を表すものです。受付完了と途中の操作を分け、何が事業上の判断に必要かを定義します。すでに登録されているものを確認してから追加してください。

事業上重要な行動を測るイベントを特定・作成し、キーイベントとしてマークする、というGA4の公式な考え方を示す資料です。 出典:[GA4] コンバージョン イベント - アナリティクス ヘルプ

イベントとキーイベントの違い
比較軸イベントキーイベント
意味条件に合って記録された行動重要な行動として指定したイベント
例ページ閲覧、入力開始、クリック受付・購入・予約などの完了
計測タグや実装で送られた内容を記録設定した数え方で集計
関係必要なイベントを確認・作成対象のイベントにマークを付ける

GA4のキーイベントをもとに、Google広告で使うコンバージョンを作成・連携できます。コンバージョンの管理はGA4とGoogle広告の連携する画面でも扱われるため、場所だけで区別せず、目的と数え方を確認します。

GA4のキーイベントとGoogle広告コンバージョンの区別
比較軸GA4のキーイベントGoogle広告のコンバージョン
役割事業に重要な行動を分析広告の成果評価・入札で使う行動を管理
確認すること対象イベント、数え方、発生条件主要・補助の扱い、対象目標、数え方
関係連携するコンバージョンの元になる場合があるGA4由来のものと他の計測方法を区別する

03設定前に決めておくべき事前準備

どの行動を完了とするか、担当者と合意します。フォーム送信ボタンが押された時点か、受付処理が成功した時点かで意味が異なります。購入では注文の成立と、売上の記録を対応させます。

計測する行動を定義する欄
観点確認すること
目的問い合わせ・予約・購入など何を確認するか
確定する場面受付の成功や注文成立をどこで確認するか
区別する操作入力開始・電話タップ・ボタン操作
実記録照合する受付・注文の記録と対象期間

成果を定義するまでの考え方

成果を定義するまでの考え方事業目標の確認:何を増やしたいか。成果行動の特定:確定する操作は何か。発生場所の特定:どのページ・操作か。優先順位付け:重要なものから設定01事業目標の確認何を増やしたいか02成果行動の特定確定する操作は何か03発生場所の特定どのページ・操作か04優先順位付け重要なものから設定
事業目標から逆算して、計測対象の操作まで落とし込みます。
管理者と確認する権限
対象必要な確認
GA4プロパティイベントの作成・指定など、行う操作の権限
GTMコンテナタグの編集・確認と、反映を担当する権限
設定前のチェック項目
確認項目確認する内容
計測したい成果どの行動を成果とするか、担当者間で合意できているか
成果の確定場所どのページ・どの操作で成果が確定するか特定できているか
GA4の権限設定変更に必要な権限を持っているか、管理者に確認したか
GA4タグの設置サイトにGA4の計測コードが正しく入っているか
GTMの有無Googleタグマネージャーを使っているか、使う予定があるか

04GA4キーイベント設定の具体的な手順

既存のイベントで測れるかを先に確認し、必要なものだけ追加します。GA4の画面で作る方法と、GTMなどから送る方法は、どちらも発生条件の確認が必要です。

Webの実装やデジタル業務をイメージしたキーボード
何を記録するか決めてから、設定を進めます。(イメージ写真)写真:Paul Zoetemeijer / Unsplash
3つの設定方法の比較
方法向いている状況注意点
既存イベント対象行動がすでに記録される受付の成功を測る条件と合うか確認
GA4で新規作成受信するイベントとパラメータで条件を表せる元イベントは残り、新イベントも発生する場合を確認
GTMから送信操作や処理の成功に応じてイベントを送るタグとトリガー、GA4の対象を合わせる

既存イベントをキーイベントにする

GA4の管理画面でイベントを開き、対象をキーイベントとしてマークします。フォームなら、送信ボタンやform_submitの記録が受付の成功と一致するか先に確認します。マークを付ける操作自体は、イベントを二重に送信する設定ではありません。

新しいイベントを作って計測する

既存イベントから作るときの条件
観点確認すること
元イベントpage_viewなど受信しているイベントを確認
条件page_locationなどの値で対象を絞る
対象外似たURLや直接閲覧が混ざらないか確認
重複元イベントと新イベントを同じ成果として足していないか確認

URL条件だけでは、まだ記録されていないボタンクリックを新しく検知できません。必要な操作のイベントがない場合は、GTMやサイトの実装で送る方法を検討します。

Googleタグマネージャー(GTM)を使う

GTMでは、タグを送信する条件をトリガーとして設定します。導入時や受付成功を通知する処理では、サイト側の実装が必要な場合もあります。ボタンを押したことと、送信先で受付できたことを分けて設計してください。

GTMからGA4へイベントを送る

GTMからGA4へイベントを送る設計:イベント名と発生条件を決める。設定:タグとトリガーを対応させる。試す:プレビューで操作を確認。反映:担当者が対象設定を反映。照合:GA4と受付の記録を確認01設計イベント名と発生条件を決める02設定タグとトリガーを対応させる03試すプレビューで操作を確認04反映担当者が対象設定を反映05照合GA4と受付の記録を確認
GTMによるイベント送信と、GA4のキーイベント指定は役割の異なる設定です。

GA4ではプロパティ、データストリーム、計測コードを設定することが公式資料で示されています。GTMの利用有無にかかわらず、これらの基礎設定が前提になります。 出典:アナリティクスで新しいウェブサイトまたはアプリのセットアップを行う - アナリティクス ヘルプ

設定を変更してもレポートへの反映には時間がかかる場合があります。「すぐ反映されない=失敗」と判断して設定を重ねると、後述する二重計測の原因になります。反映を待つ間に焦って設定を増やさず、まず次章の検証手順で動作を確認してください。

GA4の画面で既存イベントとパラメータの条件から新イベントを作る方法は、Google公式資料に基づきます。 出典:Rename and generate new events

GTMではイベントタグとトリガーを設定して送信します。設置・確認の手順はGoogleのタグマネージャー資料を参照しています。 出典:Set up Google Analytics events in Tag Manager

05DebugViewと、実際の受付で検証する

検証では、成功する操作だけでなく、エラー、再送信、完了ページの再読込も確認します。記録した日時と操作を残し、実際の受付と対応させます。

計測設定を広告運用の依頼範囲に含める場合は、広告運用代行でそろえる成果の定義と担当をご確認ください。

スマートフォンでの利用を考えるための端末写真
実際の操作と受付結果を、計測記録へ照合します。(イメージ写真)写真:Jakub Żerdzicki / Unsplash

DebugViewで確認する

DebugViewを使う前の確認
観点確認すること
対象自分の端末と対象プロパティを確認
準備Tag Assistantやプレビューでデバッグモードを有効にする
同意同意状態やクライアント側の制御を確認
実操作対象の入力・送信とイベントの発生を照合

DebugViewに表示されない場合は、デバッグモード、送信先、同意状態などを調べます。表示されても、受付成功や重複の有無が確認できたとは限りません。集計では同意や計測環境による欠測もあるため、実件数との差と理由を記録します。

検証の実施手順

検証の実施手順デバッグ準備:デバッグモードを有効化。テスト送信:自分でフォーム等を操作。発火確認:イベントの記録を確認。重複点検:再読込・二重設置の確認。実件数照合:実際の問い合わせと突合01デバッグ準備デバッグモードを有効化02テスト送信自分でフォーム等を操作03発火確認イベントの記録を確認04重複点検再読込・二重設置の確認05実件数照合実際の問い合わせと突合
DebugViewでの確認は途中段階であり、最後は実件数との照合で締めます。

二重計測という落とし穴

二重計測は、同じ操作に対してイベントを重ねて送る場合などに起きます。GTMから1回送ったイベントをGA4でキーイベントにするのは通常の流れです。両方を使うだけで重複するわけではなく、実際の送信回数と発生条件を確認します。

成功・失敗・再操作を分けて試す
確認項目確認方法
通常の受付完了イベントと受付記録を照合
入力エラー未受付を完了として数えていないか確認
再送信同じ内容の再操作と受付の扱いを確認
再読込・直接閲覧完了ページ表示だけで成果が増えないか確認
二重設置CMS・手動タグ・GTMの送信経路を確認
計測外同意・除外設定などで見えない範囲を記録

DebugViewにはデバッグモードが必要です。クライアント側のプライバシー制御や同意状態でイベントが見えない場合もあることを公式ヘルプで確認しています。 出典:Monitor events in DebugView

06よくある失敗と、長く使うためのコツ

数字が実態より膨らむ原因

件数の差がある場合に調べること
観点確認すること
誤発火受付前や対象外ページで発生していないか
社内操作テスト送信が実集計に混ざっていないか
重複同じ操作から複数のイベントを送っていないか
欠測実受付があるのに計測できない条件は何か

内部トラフィックの除外は、対象を定義し、フィルタのテスト状態で確認してから有効化を判断します。有効な除外で処理されなかったデータは後から戻せないため、必要なデータまで外していないか確認します。

内部アクセスを除外する前の記録
原因確認・対策
対象どの通信やアクセスを社内と定義するか
テスト対象だけが一致するか確認する
判断必要な権限の担当者が影響を確認する
有効化後設定日時と除外範囲を記録する

データ保持期間の見落とし

データ保持期間は、ユーザー・イベント単位の詳細データを扱う探索などに関係します。単純に最長へ変えるのではなく、必要な分析期間と情報の取扱いに合わせて判断します。

データ保持期間の設定で押さえる点
項目内容
詳細データ探索などの対象期間に影響する
標準集計保持設定で全般が消失するわけではない
削除済み保持期間を延ばしても戻らない
設定判断分析したい範囲と管理方針を確認する

内部トラフィックの定義、TestingとActiveの違いはGoogle公式の除外手順を参照しています。 出典:Filter out internal traffic

データ保持の対象と標準集計レポートへの影響の違いは、Googleのデータ保持資料に基づきます。 出典:GA4 データの保持

07設定の定義と確認結果を残す

重要な行動を定義し、発生条件を確認して、キーイベントとして扱います。設定の名前だけで判断せず、何を数えているかを説明できるようにしてください。

設定前後のデータを区別する
観点確認すること
マークした時点その時点以降のレポートへ反映される
過去のイベント後から全期間をキーイベントへ書き換えるものではない
表示の遅れ反映に時間がかかることを考慮し、設定を重ねず確認する
相談前に共有する情報
観点確認すること
成果の定義何を完了とし、何を途中操作とするか
現行の設定イベント名、発生条件、GA4とGTMの関係
確認結果成功・エラー・再読込の操作と実際の記録
未確認件数の差や、計測できない範囲

計測したい成果の候補、サイトの完了ページやフォームの構成、GA4・GTMの利用状況を整理しておくと、相談がスムーズです。

自社の状況を相談する

キーイベントの既定設定・マークの手順・過去データへの扱いはGoogle公式の手順で確認しています。 出典:Mark events as key events

株式会社オフィスVONDS 代表取締役 小沢宗弘

AUTHOR & EDITOR

原著:小沢 宗弘

山梨県甲府市を拠点に、ホームページ制作・SEO支援・Web広告運用に取り組んでいます。

再編集:株式会社オフィスVONDS
Googleのキーイベント、イベント作成、デバッグ、データ管理の公式資料を参照しています。

代表プロフィール・会社案内

参照した一次資料

実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。

  1. [GA4] コンバージョン イベント - アナリティクス ヘルプ確認日:2026年9月7日
  2. アナリティクスで新しいウェブサイトまたはアプリのセットアップを行う - アナリティクス ヘルプ確認日:2026年9月7日
  3. Rename and generate new events確認日:2026年9月7日
  4. Set up Google Analytics events in Tag Manager確認日:2026年9月7日
  5. Monitor events in DebugView確認日:2026年9月7日
  6. Filter out internal traffic確認日:2026年9月7日
  7. GA4 データの保持確認日:2026年9月7日
  8. Mark events as key events確認日:2026年9月7日

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