どの検索語で見つかり、どのページがクリックされているのか。Google Search Consoleで確認できる指標と、登録から改善候補の調査までを解説します。検索パフォーマンス、インデックス、スマートフォンでの表示を分け、次に確かめる作業を決めます。
検索表示や順位は設定だけで保証されません。データに記録された事実と、改善の理由として考えた仮説を分けて読みます。

この記事でわかること 全8テーマ
01Google Search Consoleとは|無料で得られる検索データ
Search Consoleは、Google検索での表示・クリックや、ページのインデックス登録状況を確認する公式ツールです。本記事では、Webサイトの運営者が検索結果レポートと登録状況を調べる使い方を扱います。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 表示回数 | Googleが定める表示条件でリンク等が表示された回数 |
| クリック数 | Google検索からサイトへつながるリンクのクリック数 |
| CTR | クリック数 ÷ 表示回数。百分率では100を掛ける |
| 平均掲載順位 | 対象の最上位リンクの位置を、記録された表示で平均した値 |
GA4はサイトやアプリで収集した行動を分析します。Search Consoleは検索での表示や登録状況を扱うため、同じ数字を測る道具ではありません。調べたい問いに応じて使い分けます。
| 比較軸 | Google Search Console | Google Analytics |
|---|---|---|
| 見る対象 | 検索での表示・クリック、登録状況 | サイト等で収集したイベント |
| 問い | どの検索語・ページが表示されたか | 訪問後にどの操作が記録されたか |
| 照合時の注意 | 検索語別に個人の行動は追えない | 検索での表示回数は単独で分からない |
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| 個人 | 誰が検索したかは特定できない |
| 検索語 | 匿名化などで表示されないクエリもある |
| 件数 | クリック数とGA4のセッション数は同じ指標ではない |
検索クエリ・クリック数・表示回数・掲載順位を切り口別に確認する機能の根拠となる説明です。 出典:検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定 - Search Console ヘルプ
表示回数・クリック・CTR・平均掲載順位の集計方法は、Googleの公式説明を参照しています。 出典:Search Console: 表示回数・掲載順位・クリック
02初期設定の手順|登録からデータ取得まで
| 確認する点 | 考え方 |
|---|---|
| 利用料 | Search Consoleは無料で利用できる |
| 登録 | Search Consoleへの登録は検索表示の必須条件ではない |
| 結果 | サイトマップ送信は掲載や順位を保証しない |
ステップ1:プロパティの追加と所有権確認
Search Consoleの「プロパティを追加」から、管理する範囲を指定します。Webサイトでは、ドメイン全体を扱う方式と、指定したURLの範囲を扱うURLプレフィックスを使い分けます。
| 種別/方式 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ドメイン | サブドメインとhttp/httpsを含む範囲 | DNSで所有確認する |
| URLプレフィックス | 指定したURLから始まる範囲 | HTMLタグ・ファイルなど利用可能な方式を選ぶ |
| HTMLタグ | 指定タグをhead内に設置 | 確認後もタグを維持する |
| HTMLファイル | 確認用ファイルをサイトに設置 | 確認後もファイルを維持する |
| DNS | 指定の確認レコードを設定 | 担当者と維持方法を記録する |
| 確認する点 | 考え方 |
|---|---|
| 方式 | CMS等で利用できる確認方法を調べる |
| 保全 | 確認タグ・ファイル・DNSレコードを維持する |
| 引継ぎ | 管理担当と権限を記録。削除は再確認時のアクセスへ影響しうる |
ステップ2:サイトマップ(sitemap.xml)の送信
サイトマップは、検索エンジンへURLなどを伝えるファイルです。設置場所と内容を確認し、登録対象のURLが含まれているか調べます。ファイル名は必ずsitemap.xmlとは限りません。
サイトマップ送信の手順
必要に応じてGoogle Analyticsと連携する
| 確認する点 | 考え方 |
|---|---|
| 設定 | GA4の管理画面でSearch Consoleをリンクする |
| 見られるもの | GA4側のレポートで検索クエリなどの集計を見る |
| 結び付かないもの | 検索語と個人のサイト内行動を一続きに追跡するものではない |
Webサイトのプロパティ範囲と確認方法はSearch Consoleの公式資料を参照しています。 出典:Search Console: プロパティの追加
サイトマップの送信と処理結果の確認方法は公式ヘルプを参照しています。 出典:Search Console: サイトマップレポート
Search ConsoleとGA4のリンクおよびレポートの範囲はGoogle Analytics公式資料を参照しています。 出典:GA4 と Search Console のリンク
03検索パフォーマンスレポートの読み解き方
検索結果レポートでは、まず期間と検索タイプをそろえます。そのうえで、クリック・表示回数・CTR・平均掲載順位の変化を、クエリやページの内訳へ分けて調べます。
CTRの評価は固定ベンチマークではなく自社比較で
CTRは検索意図、掲載位置、端末、検索結果の表示形式などで変わります。同じ順位でも同じCTRになるとは限りません。数値が低いと感じたら、比較条件と実際の検索結果、案内先の内容を確認します。
| 比較軸 | 判断の進め方 |
|---|---|
| 条件 | 期間・クエリ・端末・検索タイプを合わせる |
| 表示 | 順位の変化、表示されるタイトルや周囲の結果を見る |
| 内容 | 検索意図とページの説明が合っているか確認する |
平均掲載順位の性質を理解する
| 確認する点 | 考え方 |
|---|---|
| 位置 | 対象サイトまたはページの最上位リンクを用いる |
| 平均 | 記録された表示について位置を平均する |
| 表示形式 | 検索結果の要素ごとに集計規則がある |
| 比較軸 | GSCの平均掲載順位 | 自分で検索した順位 |
|---|---|---|
| 集計 | 記録された表示の平均 | 一時点・一条件の結果 |
| 条件 | 指定した期間・国・端末など | 手元で検索した環境 |
| 使い方 | 内訳と推移を確認 | 表示内容を確認する手がかり |
フィルタを使った深掘り分析
クエリ、ページ、国、デバイスのフィルタで範囲を絞ります。主要ページを選んでクエリを見る方法と、対象クエリを選んでページを見る方法を使い分け、気になった変化と比較条件を記録します。
フィルタ深掘りの進め方
平均掲載順位は対象の最上位リンクの位置に基づき、表示の集計範囲で平均されます。 出典:Search Console: 表示回数・掲載順位・クリック
04キーワード発掘|表示回数からチャンスを見つける
想定していなかった検索語が見つかった場合は、その言葉で何を知りたい人がいるかを考えます。検索語を追加することだけを目的にせず、自社で答えられる問いとページの役割を確認してください。

改善余地のあるキーワードの見つけ方
| 確認する点 | 考え方 |
|---|---|
| 関係 | 自社の事業と関係がある検索意図か |
| 問い | 読者が困っていることを説明できるか |
| 余地 | 表示とクリックを手がかりに、回答を改善できるか |
改善候補キーワードの絞り込み手順
「クエリ」と「ページ」のクロス分析
ページで絞ってクエリを確認すると、そのURLがどの検索語で表示・クリックされたかを調べられます。表示された語をすべて追記するのではなく、ページの目的と合うかを確認します。
| 観察結果 | 示唆と対応 |
|---|---|
| 想定した語で表示 | 回答が十分か、古い説明がないか読む |
| 想定外の語で表示 | 自社が答えるべき問いかを確かめる |
| 同じ語で複数URL | 役割と意図を比較。複数表示だけで重複と断定しない |
季節性キーワードの把握
| 確認する点 | 考え方 |
|---|---|
| 表示範囲 | 最大16か月の検索パフォーマンスを比較できる |
| 別の要因 | 需要の季節変化だけでなく、順位やページ変更を照合する |
| 複数年 | 繰り返す傾向の確認には、別途保存した過去記録も使う |
季節性への対応サイクル
05インデックス登録レポートの活用
そもそもGoogleにページが認識・登録されていなければ、検索結果には表示されません。インデックス登録レポートは、この土台を確認する場所です。
「ページ」レポートで見るべき2つの数字
| 確認する点 | 考え方 |
|---|---|
| 登録済み | 検索へ出したい主要URLが含まれるか確認する |
| 未登録 | 意図した除外・代替URLか、想定外の状態かを分ける |
| 目的 | 未登録をゼロにすること自体は目標にしない |
未登録の主な分類と確認の進め方
未登録の理由ごとに、まず「意図した状態か」を確認するのが第一歩です。原因を一つに決めつけず、ページの内容・設定・リンク状況を点検してください。
| ステータス | 一般的な意味 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| クロール済み - インデックス未登録 | クロールされたが登録されていない | URL検査で取得結果、内容、重複や正規URLを確認 |
| 検出 - インデックス未登録 | URLは認識済みだが未クロール | URL検査とサイトの応答・発見経路を確認。理由を断定しない |
| noindexタグによる除外 | noindexが設定されている | 意図しないnoindex混入の有無をソースで確認 |
| 代替ページ(適切なcanonicalタグあり) | 正規URLが別に指定されている | canonical設定が意図どおりなら問題ない場合がある |
URL検査ツールで個別確認
URL検査では、Googleに保存された登録情報と最終クロールなどを確認できます。ライブテストは現在の取得結果を調べる機能で、表示中のインデックス情報を更新したり、検索表示を保証したりするものではありません。
| 機能 | 示す内容 |
|---|---|
| 登録情報 | Googleに保存された登録状況とクロール等の情報 |
| ライブテスト | 今のURLを取得できるかなどの結果 |
新規公開や修正後に登録をリクエストできますが、登録や反映速度は保証されません。同じURLを繰り返し送っても早くなるものではありません。多数のURLはサイトマップも活用し、必要なページへのリンクと公開状態を整えます。
未登録には意図した除外もあるため、公式の理由別説明と対象URLの状態を照合します。 出典:ページのインデックス登録レポート
登録情報とライブテストの違いは、URL検査の公式資料を参照しています。 出典:URL 検査ツール
再クロールのリクエストは登録を保証せず、同じURLの再送で早まるものではありません。 出典:Google に再クロールをリクエストする
06Core Web Vitalsとモバイル対応|技術面の点検
Googleはページ体験に関する指標を公表しており、GSCの「ウェブに関する主な指標」レポートで自社サイトの状態を確認できます。これらは順位を保証するものではなく、ユーザー体験の目安として扱います。

Core Web Vitalsの3指標
| 指標 | 意味 | 良好の境界 |
|---|---|---|
| LCP(Largest Contentful Paint) | 最大コンテンツの表示速度 | 2.5秒以内 |
| INP(Interaction to Next Paint) | 操作への応答速度 | 200ミリ秒以内 |
| CLS(Cumulative Layout Shift) | 表示中のレイアウトずれ | 0.1以下 |
| 確認する点 | 考え方 |
|---|---|
| 判定 | 表の境界は75パーセンタイルで評価する |
| 集計 | Search Consoleは実利用データを使い、URLをグループで扱う |
| 記録不足 | 値がない状態を良好や不良と同じに扱わない |
モバイル表示の点検
Googleはモバイル版の内容をインデックス登録などに用います。スマートフォンでも主要な本文・画像・リンクを利用できるか確認します。従来のモバイルユーザビリティレポートとモバイルフレンドリーテストは終了しています。
| 確認手段 | 内容 |
|---|---|
| 実機での表示確認 | 主要ページをスマートフォンで開き操作する |
| レスポンシブ設計の確認 | 画面幅で表示崩れがないか開発者ツールで検証 |
| URL検査のライブテスト | Googleが取得した際の描画を確認する |
モバイルでの表示に対応したサイト設計を整えることの根拠となる説明です。 出典:モバイルファーストインデックスのベストプラクティス
モバイルユーザビリティ関連レポートの終了に関する説明です。 出典:Mobile-first indexing has landed
Core Web Vitalsの指標と良好の境界、75パーセンタイルでの判定を公式資料で確認しています。 出典:Web Vitals
Search Consoleの指標レポートは、実利用データとURLのグループに基づきます。 出典:Search Console: Core Web Vitals report
07改善アクションへの落とし込み|運用ルール
確認する頻度と担当者を決め、問題を見つけたときの次の作業を残します。毎月の確認は運用例の一つです。新規公開や大きな変更の後は、その変更に関係するページも調べます。
月次PDCAの推奨手順
定期確認から作業を決める
外部ツールとの併用
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| 検索の記録 | Search Consoleで自社の表示・登録状況を見る |
| 訪問後の行動 | GA4などで収集したイベントを確認する |
| 競合や需要の調査 | 他の資料やツールの対象範囲・推計方法を調べる |
外部ツールを追加するときは、調べたい問いに答えられるか、データが実測か推計か、利用条件と費用を確認します。異なる定義の数値を同じ実績として比較しないようにしてください。
データ保存期間への注意
検索パフォーマンスの最大16か月を超えて比較するには、必要な記録を期限内に保存します。CSV等の出力では対象期間・フィルタ・行数などの上限も確認し、全クエリの完全な記録と考えないようにします。Looker Studioで見やすく表示することと、履歴を保管することは別です。
| 方法 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| CSV等で出力 | 期間とフィルタ付きで保管 | 出力範囲・行数を記録する |
| 表へ蓄積 | 同じ列と単位で推移を管理 | 期間重複や欠落を確認する |
| ダッシュボード | 見たい軸を表示する | 履歴の保存方法は別に確認する |
08主要ページと、気になる検索語を用意する
Google Search Consoleは、検索流入の状況を把握したい事業者にとって、無料で始められる基盤ツールです。
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| 対象 | サイトURLと検索へ出したい主要ページ |
| 記録 | 気になる検索語・指標・比較期間 |
| 登録 | URL検査で確認した状態 |
| 変更 | 公開・移転・本文更新の時期 |
ユーザーと検索エンジンが内容を理解できる構造・説明・検索への到達を整えるという基本的な考え方の根拠です。 出典:Google 公式 SEO スターター ガイド | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
未設定なら管理範囲と所有権から、設定済みなら主要ページの表示・登録状況から始めてください。確認した事実をそろえると、次に調べる箇所を具体的にできます。
GSCの設定状況、気になっている数値、運用に使える担当者と時間を整理しておくと相談が進めやすくなります。
自社の状況を相談する参照した一次資料
実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。
- 検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定 - Search Console ヘルプ確認日:2026年9月7日
- Google 公式 SEO スターター ガイド | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers確認日:2026年9月7日
- Search Console: 表示回数・掲載順位・クリック確認日:2026年9月7日
- Search Console: プロパティの追加確認日:2026年9月7日
- Search Console: サイトマップレポート確認日:2026年9月7日
- GA4 と Search Console のリンク確認日:2026年9月7日
- ページのインデックス登録レポート確認日:2026年9月7日
- URL 検査ツール確認日:2026年9月7日
- Google に再クロールをリクエストする確認日:2026年9月7日
- モバイルファーストインデックスのベストプラクティス確認日:2026年9月7日
- Mobile-first indexing has landed確認日:2026年9月7日
- Web Vitals確認日:2026年9月7日
- Search Console: Core Web Vitals report確認日:2026年9月7日

