VONDS JOURNAL / 計測・分析・改善

Web競合分析の進め方|検索・広告・ページを自社の改善に生かす

競合の公開情報を読み、自社で確かめる仮説を作る。

調査対象を決める手順

調査対象を決める手順問いを決める:顧客と比較場面を整理。候補を集める:検索語とサイトを記録。条件を残す:日時・場所・端末を記録。対象を選ぶ:目的と作業量で絞る01問いを決める顧客と比較場面を整理02候補を集める検索語とサイトを記録03条件を残す日時・場所・端末を記録04対象を選ぶ目的と作業量で絞る
対象数は固定せず、比較の目的と調べられる範囲に合わせます。

同じ検索語で見つかる会社は、どんな疑問に答え、どんな案内で相談へつなげているのでしょうか。競合分析では、公開ページや広告を観察し、自社の説明・導線を見直す材料を集めます。対象の選び方から、検索・広告の調査、変更後の確認までを整理しました。

公開情報から競合の売上や順位の原因は確定できません。観察した事実と、自社で検証する仮説を分けて読み進めてください。

Web制作の作業環境をイメージしたデスクとモニター
日々の作業と確認を続けられる、制作・運用の環境を考えます。(イメージ写真)写真:Mahmudul Hasan / Unsplash
この記事でわかること 全7テーマ
  1. 01なぜ競合分析に取り組むのか
  2. 02分析を始める前にやるべき準備
  3. 03検索語とコンテンツを調べる
  4. 04被リンクと運営の情報は、範囲を確かめて読む
  5. 05広告の文言と、リンク先の説明を比較する
  6. 06調査から、変更と検証の計画を作る
  7. 07観察で終わらせず、自社の説明へ戻す

01なぜ競合分析に取り組むのか

競合分析は、顧客が何を比べているか、自社は何を説明できているかを調べる作業です。検索結果だけでなく、商品・商圏・顧客の課題も考えます。米国中小企業庁も、市場と競争状況の理解を事業計画の材料に位置づけています。

需要、顧客、競争状況を調べて事業の計画へつなげる考え方は、米国中小企業庁の資料を参照しています。 出典:Plan your business - Small Business Administration

観察・解釈・確認を分けて記録する
観点確認すること
観察ページ上に料金の条件が掲載されている
解釈比較検討の不安に答える意図かもしれない
自社での確認自社への問い合わせに同じ疑問があるか

検索順位が高いことや広告が表示されていることは、売上や利益が出ている証拠にはなりません。競合の情報を正解として採用せず、読者に必要な説明の候補として扱うと、調査を具体的な改善へつなげられます。

調査前に決める仕事
観点確認すること
困っていること見つからない、読まれない、相談へ進めないなどを整理
分かっていること自社の検索・閲覧・問い合わせの記録を確認
知りたいこと競合との違いのうち、何を調べるかを決める

02分析を始める前にやるべき準備

まず「誰の、どの選択場面」を調べるか決めます。実際に商談で比較される相手と、検索画面で同じ語に表示されるサイトは一致しない場合があります。両方を記録し、調査の目的に合う対象を選びます。

記事の構成や企画を整理するノートと筆記具
比較する対象と、知りたい問いを先に決めます。(イメージ写真)写真:Kelly Sikkema / Unsplash
事業の競合と検索の競合を分ける
観点確認すること
事業の競合同じ顧客の課題や用途に、別の選択肢を提供する相手
検索の競合対象の検索語で同じ画面に表示されるサイト
参考対象顧客や規模が違っても、説明・操作の工夫を調べたいサイト

シークレットモードを使っても、全国共通の順位が得られるわけではありません。Google検索は、パーソナライズをオフにした場合も現在地・言語・端末などを使います。順位を記録するときは検索条件も残してください。

パーソナライズ以外の現在地・言語・端末によって検索結果が異なる点は、Googleの検索ヘルプで確認しています。 出典:パーソナライズと Google 検索の検索結果

目的によって比較する項目を変える
調査する場面見る項目
検索での発見検索語、表示されたページ、答えている疑問
広告と移動先広告の文言・画像と、LPの説明のつながり
問い合わせへの案内必要な情報、ボタン、入力・完了までの操作

03検索語とコンテンツを調べる

検索の調査では、キーワード候補の把握と、実際の検索結果の観察を分けます。Googleキーワードプランナーは関連語や検索数の目安などを調べる道具で、競合の自然検索順位や実際の流入・売上を示す道具ではありません。

キーワード候補や検索数・予測の確認には、Google公式のキーワードプランナーの説明を参照しています。 出典:キーワード プランナーを使う - Google 広告 ヘルプ

キーワード調査で混同しやすい情報
観点確認すること
キーワード候補扱う商品や顧客の質問と照合する
検索数の目安条件や対象地域を確認して需要の参考にする
検索結果調査した日時・条件で実際に表示されたURLを残す
競合の流入・売上公開ページだけで把握したと扱わない

ツールを追加する場合は、無料で利用できる範囲、更新時点、数値が推定か実測かを確認します。ツール名だけで同じ情報が得られると考えず、いま知りたい項目が取得できるものを選んでください。

検索結果の記録欄
観点確認すること
検索語顧客の言い方と調査に使った語
表示されたURL会社名だけでなくページ単位で記録
ページの種類サービス、比較記事、商品、地域案内など
次の確認内容を読む理由と、調べたい疑問

上位ページを開いたら、見出しや図の数より、誰のどんな疑問に答えているかを読みます。文字数や構成を合わせることを目的にせず、自社が確認できる情報で、読者が判断できる説明を組み立てます。

ページの内容を自社の課題へつなぐ

ページの内容を自社の課題へつなぐ読む:想定読者と疑問を確認。分ける:説明・証拠・案内を整理。照合する:自社の質問や資料と比較。作る:確認できる情報で答える01読む想定読者と疑問を確認02分ける説明・証拠・案内を整理03照合する自社の質問や資料と比較04作る確認できる情報で答える
競合の文章や画像を写さず、調査で得た問いへ自社の情報で答えます。
コンテンツを比較する視点
観点確認すること
説明用語、手順、条件が分かるか
証拠出典、実例、担当範囲が確認できるか
視覚画像や表が理解に役立つか
次の行動関連情報や相談への案内があるか

04被リンクと運営の情報は、範囲を確かめて読む

被リンクは他のページから向けられたリンクです。外部ツールで調べる場合も、全件を把握できるとは限りません。件数だけで検索順位の理由や会社の信頼性を決めず、実際に確認できるリンクの文脈を読みます。

被リンクの記録で残すこと
観点確認すること
参照元どのページから案内されているか
文脈紹介、引用、一覧など、どう扱われているか
移動先どの情報へリンクしているか
調査条件使用した情報源と確認日時

サイトや会社の運営歴も、更新の履歴や会社情報から確認できる範囲で記録します。長いから有利、短いから対抗しやすいと決めず、自社が提供できる情報の確かさと読者の必要性へ戻って検討してください。

件数・履歴から決めつけないこと
観点確認すること
リンクが多い売上、信用、検索順位の原因は確定しない
リンクが少ない別のツールの未収集や範囲の違いも考える
運営歴が長い現在の内容・担当体制・実例を別に確認する

05広告の文言と、リンク先の説明を比較する

Google広告透明性センターでは、広告主やサイト名を手がかりに広告を調べ、日付や対象地域で絞れます。Meta広告ライブラリも広告を調べる窓口です。表示される項目や検索範囲を確認して、調査した条件と広告の内容を記録します。

Googleの広告透明性に関する公式ヘルプでは、広告主・広告・期間・地域などから調べられる範囲を説明しています。 出典:Google Ads transparency

Metaの公式案内で、広告と広告主を調べるためのライブラリの位置づけを確認しています。 出典:Meta: A Better Way to Learn About Ads

広告から観察すること
観点確認すること
文言・画像誰へ、何を伝えているか
表示された期間検索条件と画面の期間表示を記録
リンク先広告の説明に対応する情報があるか
分からないこと売上・利益・獲得効率を推定で断定しない

広告とLPを一組で比較する

広告とLPを一組で比較する記録:広告の内容と条件を残す。読む:移動先の説明を確認。比べる:自社との情報の違いを見る。案を作る:自社で説明できる価値を選ぶ01記録広告の内容と条件を残す02読む移動先の説明を確認03比べる自社との情報の違いを見る04案を作る自社で説明できる価値を選ぶ
LPは広告などのリンク先のページです。長期掲載を成果の証明として扱わず、内容を観察します。
LPで確認する説明と操作
観点確認すること
強みどの用途・顧客に何を提供するか
料金含むもの、追加費用、適用条件が読めるか
保証・対応対象範囲や除外条件が示されているか
申込の案内次の操作と、申し込んだ後の流れが分かるか

自社へ取り入れるときは、実際に提供できる条件と掲載できる証拠を確認します。競合が載せている保証や実績を自社でも使えると考えず、対応体制と公開できる素材から表現を作ってください。

06調査から、変更と検証の計画を作る

比較で見つけた違いのうち、顧客の疑問に関係し、自社が責任を持って答えられるものを選びます。誰も書いていない語や競合の少なさだけを理由にせず、問い合わせの内容や自社の提供範囲と照合してください。

課題と手順を付箋で整理するホワイトボード
観察した事実を、自社で確かめる作業へつなげます。(イメージ写真)写真:Paymo / Unsplash
改善の候補を選ぶ質問
観点確認すること
必要性顧客から実際に質問される内容か
提供できる情報資料・経験・担当範囲を確認できるか
実施できる範囲編集、確認、公開後の対応を誰が担うか
確認する変化読者の情報到達や必要な行動を測れるか

変更前後の記録をつなぐ

変更前後の記録をつなぐ仮説:どの疑問に答えるか決める。変更:担当と作業内容を記録。確認:画面と計測を確かめる。判断:条件の違いも含めて読む01仮説どの疑問に答えるか決める02変更担当と作業内容を記録03確認画面と計測を確かめる04判断条件の違いも含めて読む
SEOと広告を同じ固定日数で判断せず、変更内容・観測量・事業への影響に合わせて確認時期を決めます。
施策の記録に入れる項目
観点確認すること
変更前対象ページ、条件、確認した数値
実施内容何を、なぜ、いつ変更したか
周辺の変化広告、季節、計測、他ページの変更
判断継続・修正・追加調査の理由

順位や閲覧数が変わっても、今回の変更だけが原因とは限りません。問い合わせや受付の実記録も見ながら、次に確かめることを決めます。異常な費用や操作不具合が見つかった場合は、決めた観察期間の終了を待たず担当者へ共有してください。

07観察で終わらせず、自社の説明へ戻す

調査で起こりやすい行き違い
行き違い対応
資料が増えるだけ担当者と次に行う作業を決める
競合の表現を写す自社の提供内容と証拠から文章を作る
推定値を実測扱い情報源と分からない範囲を記録する

競合分析の成果は、相手を評価する一覧だけではありません。顧客に不足している説明、自社で答えられること、変更後に確認することが決まれば、制作や運用の作業へつなげられます。

相談前に共有する情報
観点確認すること
対象主力商品、顧客、調べたい検索語
比較資料URL、観察日時、気になった違い
自社の記録検索・閲覧・問い合わせと変更の履歴
相談したいこと説明、導線、計測のどこを決めたいか

調べたい検索語や比較したいURLがあれば共有してください。必要な情報と、自社で確認する作業を整理します。

競合調査とサイト改善を相談する
株式会社オフィスVONDS 代表取締役 小沢宗弘

AUTHOR & EDITOR

原著:小沢 宗弘

山梨県甲府市を拠点に、ホームページ制作・SEO支援・Web広告運用に取り組んでいます。

再編集:株式会社オフィスVONDS
検索・広告の公式資料と、公開情報の調査手順をもとに解説しています。

代表プロフィール・会社案内

参照した一次資料

実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。

  1. Plan your business - Small Business Administration確認日:2026年9月7日
  2. キーワード プランナーを使う - Google 広告 ヘルプ確認日:2026年9月7日
  3. パーソナライズと Google 検索の検索結果確認日:2026年9月7日
  4. Google Ads transparency確認日:2026年9月7日
  5. Meta: A Better Way to Learn About Ads確認日:2026年9月7日

LET’S MAKE YOUR WEBSITE

次は、あなたの仕事を
伝えるサイトへ。

まだ言葉になっていないご相談も、
一緒に整理するところから。

制作について
相談する

LET’S TALK

どんなサイトに
していきましょうか。

入力内容を確認した後、メールアプリで送信を確定してください。この画面から自動送信・保存は行いません。

制作実績の実画面

枠内を上下にスクロールできます。
撮影時点の画面のため、画像内のリンクは動作しません。