事業内容を読んだ人が、依頼先として検討できる情報はそろっているでしょうか。会社の実在性、実績の根拠、問い合わせまでの操作を確認すると、情報が足りない場所や使いにくい場所を整理できます。自社のサイトを見ながら点検できる表と、更新の手順をまとめました。
基本情報・実績の根拠・閲覧時の体験という3つの観点に分けて確認します。必要な情報を実際に探し、操作して気づいた内容を記録し、自社で直せることと制作担当に相談することを整理してください。

この記事でわかること 全8テーマ
01なぜ会社ホームページに「信頼性」が必要なのか
問い合わせが少ない場合には、集客、提案内容、連絡までの操作など、複数の要因を分けて確認します。この記事では、その中の「会社や提供内容を判断できる情報があるか」を中心に点検します。
初めて訪問する人に伝わるか
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 会社の理解 | どんな仕事をしているか、自分の言葉で説明してもらう |
| 判断材料 | どの情報が役立ち、何が分からなかったか聞く |
| 次の行動 | 相談窓口や詳しい説明を探せたか確かめる |
価格以外の比較材料を示す
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 対応内容 | どの仕事を依頼でき、範囲外は何か |
| 担当範囲 | 事例のどこを担当したのか |
| 依頼条件 | 費用・納期・支援範囲をどう確認するか |
BtoB領域では「稟議資料」として閲覧される
法人の担当者が社内でURLを共有する場面も考えて、会社概要や事例を探しやすくします。ページ単独でも何のサービスか分かり、根拠や問い合わせ先へ進めるようにしてください。
02信頼性を構成する12の要素【全体像】
この記事では、12の確認項目を3つの観点に整理します。自社の業務に必要な内容と、確認できる情報をそろえるための点検表として使ってください。
| レイヤー | 位置づけ | 含まれる要素 |
|---|---|---|
| 基本情報 | 会社を確認できる | 会社概要、連絡先、代表者情報、沿革 |
| 実績の根拠 | 依頼内容を判断できる | 担当実績、事例、掲載・認証、成果の条件 |
| 閲覧時の体験 | 内容を読んで操作できる | デザイン、通信・速度、スマホ表示、更新状態 |
サイト上の情報に根拠を示し、実在性・専門性・連絡先を分かる形にすることは信頼性のための設計事項である、という指針がこの分類の土台になります。 出典:The Web Credibility Project: Guidelines - Stanford University
欠落の発見方法
制作に関わっていない人にも見てもらうと、説明の不足に気づく機会になります。特定の時間で印象を採点するだけでなく、必要な情報を探してもらい、迷った場所を記録してください。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 連絡先 | 案内された方法で問い合わせできるか |
| 会社情報 | 事業や責任者を確認できるか |
| 実績 | 担当範囲と掲載できる根拠が示されているか |
| 通信 | HTTPSで接続できるか |
| スマホ表示 | 本文を読め、ボタンを押せるか |
| 更新状態 | 表示内容が現在の事実と合っているか |
03会社の情報と、連絡できる窓口を示す
会社の輪郭が分かる情報と連絡先をそろえます。公開できる内容を社内で確認し、正式な表記や変更時の担当も決めてください。
1. 会社概要ページの「密度」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号・所在地 | 正式名称と建物名までの住所 |
| 代表者・設立年 | 代表者名と創業・設立の年 |
| 資本金・従業員数 | 会社の規模が分かる数字 |
| 事業内容・取引銀行 | 何をしている会社か、主要取引先金融機関 |
法令上の表示義務の範囲は業態によって異なります。自社の業務にどの表示が必要かは、制作担当者や所管の案内で確認したうえで、上記のような会社の輪郭が分かる情報まで記載するのが基本形です。
2. 連絡先と所在地の案内
連絡先は、実際に対応できる方法と受付時間を示します。所在地の記載は、必要な法的表示を確認したうえで、会社情報と実態を一致させてください。固定電話か携帯電話かだけで信頼性を判断するものではありません。
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 表記の一致 | 会社概要、フォーム、外部の案内で内容が一致するか |
| 場所の案内 | 来訪が必要なら、建物・入口・地図を正確に示しているか |
| 問い合わせ | 実際に連絡でき、担当へ届くか |
3. 代表者の顔と言葉
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| プロフィール | 役職・経歴を本人に確認する |
| 言葉 | 事業を始めた背景や届けたい価値を聞く |
| 掲載内容 | 写真・文章を本人が確認し、更新担当を決める |
4. 沿革と創業ストーリー
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 起きたこと | 創業・移転・事業開始などの事実と年月 |
| 選んだ理由 | 当時の課題と判断の背景 |
| 現在との関係 | 現在の事業にどうつながっているか |
04実績と事例に、確かめられる根拠を添える
実績は、依頼を検討する人が業務や対応範囲を確認するための情報です。自社で裏付けを確認し、相手の掲載許諾の範囲内で紹介してください。
5. 具体名で書かれた取引先・実績
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 具体的な説明 | 業務・担当範囲・対象を確認できる形で書く |
| 社名や写真 | 許諾された場所・用途・期間を守る |
| 匿名での紹介 | 情報の組み合わせで相手が特定されないか確認する |
6. 導入事例・お客様の声
7. メディア掲載・受賞歴・資格
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 正式な名称 | 発行団体の表記ルールと照合する |
| 対象と時期 | 認証された対象、受賞・掲載の年月を示す |
| 引用と掲載 | 紙面や画像の利用条件を確認する |
| 確認元 | 閲覧できる原資料のページを案内する |
8. 数字で語る実績
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 対象 | どのサイト・案件・指標の数値か |
| 期間 | いつからいつまでを集計したか |
| 測定方法 | 記録や集計条件を確認できるか |
| 公開範囲 | 顧客が掲載を許諾しているか |
05内容を読み、操作できる体験を整える
情報がそろっていても、文字が読めない、ページが開かない、フォームを使えない状態では判断が進みません。利用者が実際に操作する流れに沿って点検します。

9. デザインの統一感とプロフェッショナル感
| 点検箇所 | 確認内容 |
|---|---|
| フォント・カラー・余白 | サイト全体で統一されているか |
| 画像のトーン | テイストが揃っているか |
| 素材写真 | フリー画像の寄せ集めでなく、自社で撮影した写真をファーストビューと事業紹介に使えているか |
10. SSL対応と表示速度
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 通信 | HTTPSで接続し、必要な画面まで進めるか |
| 計測 | 速度を同じ条件で計測し、遅い箇所を分ける |
| 改善の確認 | 変更前後の表示と操作を再確認する |
11. スマホでの可読性
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 本文を読む | 文字の大きさ、行間、内容の欠けを確認 |
| ボタンを押す | 目的のリンクを選びやすいか確認 |
| 図表を見る | 必要な情報を読め、横スクロール等を使えるか確認 |
公開時とページや機能の変更時には、スマートフォンで操作します。継続点検のタイミングも担当者と決め、端末やブラウザなど、問題が起きた条件を記録してください。
12. 更新頻度と最終更新日の表示
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 内容の確認 | 営業時間・連絡先・募集状況などが現行か |
| 日付の表示 | 実際に本文を確認・変更した日を示す |
| 避ける表示 | 内容を変えず日付だけ自動的に新しくしない |
06信頼性チェック実践:今すぐできる自社診断
12要素の理解は出発点です。ここからは、自社サイトを点検し、欠落を埋める作業に落とし込みます。
スマートフォンでページを点検する
自社サイトを点検する流れ
欠落を埋める優先順位
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| 誤情報・操作不能 | 連絡先の誤りやフォームが使えない問題を先に直す |
| 判断材料の不足 | 会社情報・担当範囲・依頼条件を補う |
| 根拠の準備 | 事例やロゴは許諾と確認資料をそろえる |
| 継続する作業 | 情報更新と点検の担当を決める |
第三者テストの設計
読者に近い人と確認する
社内で慣れている用語も、初めて読む人には意味が伝わらないことがあります。説明を増やすだけでなく、言葉の置き換えやページの並びを変える方法も検討してください。
07信頼性をさらに高める運用戦略
12要素を実装したら、運用フェーズで信頼性をさらに積み上げていきます。サイトは作ったら終わりではなく、育てていくものです。

定期的なコラム発信
コラムでは、現場で得た知見や、読者が実務に使える方法を具体的に説明します。発信本数をそろえるより、根拠を確認し、担当者が内容を維持できる範囲から始めてください。
Googleの公式資料では、読者への有用性、独自性、経験や根拠、著者情報を点検する観点が示されています。コラムを作る際の内容確認にも使えます。 出典:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
顧客の声を継続的に集める仕組み
事例を継続的に増やす仕組み
ネガティブ情報への透明な対応
| 伝える内容 | 確認すること |
|---|---|
| 得意分野と対応範囲 | 自社で担当できることを具体的に示す |
| 引き受ける条件 | 対応できない依頼や確認が必要な条件を説明 |
| 変更・不具合への対応 | 事実と対応窓口を確認し、必要な相手へ正確に案内 |
| 確認する内容 | 具体的な手順・判断 |
|---|---|
| コラム | 誰が執筆し、根拠と内容を確認するか |
| 事例 | 誰が許諾と実績の条件を確認するか |
| 会社情報 | 変更が発生した際に誰が更新するか |
08まとめ:信頼性は「設計」と「運用」の両輪で作られる
会社情報、実績の根拠、閲覧時の体験を一緒に点検します。見つかった課題を一度に直せない場合は、利用者への影響と、確認資料の準備状況から順序を決めてください。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 情報整理 | 会社情報・根拠・体験に分けて点検する |
| 動作確認 | スマホで必要な内容を探し、操作する |
| 修正 | 影響と準備状況から順序を決める |
| 再確認 | 読者に近い人に必要な情報を探してもらう |
| 継続運用 | 担当者と更新のきっかけを決める |
まず会社概要と連絡先を確認し、実際に問い合わせまで進めるか試してください。気づいた箇所を記録し、情報の準備や修正を担当する人と共有することから始められます。
相談の際は、現在のサイトURL、自社診断で見つかった欠落項目、希望する改善時期をまとめておくと話が進めやすくなります。
自社の状況を相談する参照した一次資料
実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。

