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「ホームページを作ったけど、問い合わせが来ない」「制作会社に任せたら、思っていたものと全然違うものが出てきた」。中小企業の経営者から、こうした声を私たちは20年以上にわたって聞いてきました。

総務省の「通信利用動向調査(2025年)」によると、日本の中小企業のホームページ開設率は約90.8%。ほとんどの企業がWebサイトを持つ時代ですが、そのうち「ホームページから実際に集客できている」と回答した企業はわずか3割程度にとどまります。つまり、7割の企業のホームページは「持っているだけ」の状態です。

この記事では、山梨県を拠点に20年以上Web制作に携わってきた実務経験をもとに、中小企業がホームページ制作で失敗しないための知識を体系的にお伝えします。発注前の準備から、制作の流れ、費用の考え方、公開後の運用まで、この1記事で全体像がつかめる構成です。

なぜ今、中小企業にホームページが必要なのか

「名刺代わり」の時代は終わった

かつてホームページは「あれば安心」程度の存在でした。しかし、消費者の購買行動は根本から変わっています。Googleの調査では、B2Bの購買担当者の89%がまずインターネットで情報収集を行い、営業担当に連絡する前に平均12回の検索を行うことがわかっています。

B2Cも同様です。飲食店を探すとき、美容院を選ぶとき、リフォーム会社を比較するとき、ほとんどの人がまずスマートフォンで検索します。ホームページがない、あるいはあっても情報が古い・見づらいという状態は、「この会社は信頼できるのか?」という疑念を生む直接の原因になります。

89% のB2B購買担当者がまずインターネットで情報収集。営業担当への連絡前に平均12回検索する(Google調査)

ホームページは「24時間働く営業マン」

優秀な営業マンを1人雇えば、年間で人件費は400万〜600万円。しかし営業マンには休日があり、一度に対応できる顧客数にも限りがあります。

一方、適切に設計されたホームページは365日24時間、同時に何百人もの見込み客に情報を届けられます。山梨で事業をしていても、東京や大阪の顧客にアプローチできる。深夜に検索した見込み客が、翌朝には問い合わせフォームから連絡してくる。この「時間と場所の制約がない営業力」こそ、ホームページの本質的な価値です。

ホームページは「あれば安心」の名刺ではなく、集客・信頼構築・問い合わせ獲得を担う「24時間稼働の営業拠点」。この認識の転換が、成功するWeb制作の第一歩です。

地方の中小企業こそWebで勝てる理由

「うちは山梨の小さな会社だから、Webは関係ない」。こう考える経営者は少なくありません。しかし実態は真逆です。

地方の中小企業は「地域名+業種名」という検索キーワードで圧倒的に有利です。たとえば「ホームページ制作 山梨」「Web制作 甲府」といった検索は、競合が東京に比べて格段に少ない。適切なSEO対策を施したホームページを作れば、大手に広告費で勝てなくても、地域検索で上位表示を獲得し、地元の見込み客を着実に集客できます。

ホームページ制作の流れ|7つのステップで全体像を把握

Step 1: 目的とゴールの明確化

制作を始める前に最も重要なのが、「このホームページで何を達成したいのか」を明確にすることです。目的が曖昧なまま制作に入ると、完成後に「思っていたのと違う」という事態に必ずなります。

中小企業のホームページの目的は、大きく以下の4つに分類できます。

制作会社に相談する前に、「半年後にホームページ経由で月◯件の問い合わせが欲しい」など、具体的な数値目標を1つ決めておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。

Step 2: 競合調査とコンテンツ設計

目的が決まったら、次は同業他社のホームページを5〜10社チェックします。見るべきポイントは、ページ構成・掲載しているコンテンツ・問い合わせへの導線設計の3つです。

そのうえで、自社のホームページに必要なページを洗い出します。中小企業のコーポレートサイトであれば、一般的に以下のページが必要です。

Step 3〜7: 制作から公開・運用まで

ページ構成が決まったら、以下の流れで制作が進みます。

  1. ワイヤーフレーム作成:各ページのレイアウト・情報配置を設計図として作成
  2. デザイン制作:ブランドカラー・フォント・写真素材を組み合わせてビジュアルを作成
  3. コーディング:デザインをHTML/CSS/JavaScriptで実装し、ブラウザで動くWebページにする
  4. テスト・修正:PC・スマホ・タブレットでの表示確認、リンク切れチェック、フォーム動作確認
  5. 公開・初期設定:サーバーへのアップロード、Google Analytics・Search Console登録、サイトマップ送信

全工程で通常2〜3か月が目安です。「1週間で作れます」という業者は、テンプレートの流し込みか、品質が低い可能性が高いため注意が必要です。

制作会社の選び方|失敗しない5つの判断基準

1. 実績を「同業種」で確認する

制作会社のポートフォリオ(制作実績)は必ず確認しますが、見るべきは「数」ではなく「質と業種」です。自社と同じ業種・同じ規模感の制作実績があるかどうかが最も重要です。飲食店のサイトが得意な会社にBtoBの製造業サイトを依頼しても、業界の商慣習や顧客心理を理解していないため、的外れなサイトになりがちです。

2. 「作って終わり」ではなくSEO・運用まで見ているか

見た目がきれいなホームページを作っても、検索で見つけてもらえなければ意味がありません。制作時点でSEOの基本設計(タイトルタグ・メタディスクリプション・見出し構造・表示速度最適化)が含まれているか、公開後の運用サポート体制があるかを確認してください。

「デザインはお任せください」とだけ言い、SEOや集客の話をしない制作会社は要注意です。見た目が100点でも検索にヒットしなければ、誰にも見てもらえない「デジタルの展示品」になります。

3. 見積もりの内訳が明確か

「ホームページ制作一式 ◯◯万円」とだけ書かれた見積もりは危険信号です。以下の項目が分けて記載されているかを確認しましょう。

4. 担当者との相性とレスポンス速度

ホームページ制作は最低2〜3か月の共同作業です。担当者が専門用語ばかりで話す、質問への返答が遅い、提案が的外れ、といった兆候があれば、制作期間中のストレスは増大します。初回の打ち合わせで「この人に任せて大丈夫か」を直感で判断してください。

5. 公開後のサポート体制を書面で確認する

ホームページは公開してからが本番です。テキスト修正1回いくらか、ページ追加はどう対応するか、サーバー障害時の対応時間はどれくらいか。これらを口約束ではなく、契約書や保守契約に明文化してもらうことが、トラブル防止の鍵です。

ホームページ制作の費用相場|何にいくらかかるのか

制作費用の相場感

ホームページ制作の費用は、規模・機能・制作会社の所在地によって大きく異なります。中小企業のコーポレートサイトの場合、一般的な相場は以下の通りです。

50〜150万円 が中小企業のオリジナルデザインサイトの一般的な相場。安すぎる見積もりには必ず理由がある

「安いから」で選ぶと結局高くつく

「5万円でホームページが作れます」という広告をよく見かけます。たしかに初期費用は抑えられますが、多くの場合以下のような落とし穴があります。

特に「月額◯◯円のリース契約」は要注意。5年間の総額が200〜300万円になるケースがあり、途中解約もできません。所有権が自社にあるかどうかを必ず確認してください。

費用対効果の考え方

ホームページの費用対効果は、「制作費 ÷ 獲得できた問い合わせ数(または売上)」で計算します。仮に制作費が100万円、月に5件の問い合わせが来て、そのうち1件が10万円の受注につながれば、10か月で投資回収。以降は利益です。

重要なのは、ホームページは消費ではなく投資だという考え方。「いくら安く作るか」ではなく、「いくらの売上を生む仕組みを作るか」で判断すべきです。

自作 vs 外注|どちらを選ぶべきか

自作が向いているケース

近年はWix、Jimdo、STUDIO、WordPressなど、ノーコード・ローコードでホームページを作れるツールが充実しています。以下の条件に当てはまるなら、自作も選択肢に入ります。

外注すべきケース

一方、以下のケースでは外注を強くおすすめします。

自作ツールは「誰でもそれなりのもの」が作れる反面、「誰でも同じようなもの」になりがちです。中小企業にとってホームページは営業ツールの中核。本気で集客したいなら、プロに任せる費用対効果のほうが圧倒的に高いというのが、20年以上Web制作に携わってきた率直な結論です。

「作ること」自体は誰でもできる時代。差がつくのは「戦略設計」「SEO」「導線設計」「ブランド表現」の部分。ここにプロの価値があります。

公開後が本番|運用・更新の重要性

放置されたホームページは逆効果

ホームページは作って終わりではありません。むしろ、公開後の運用こそが成果を左右する最大の要因です。

2年以上更新されていないホームページは、訪問者に「この会社はまだ営業しているのか?」という不安を与えます。実際、BrightLocal社の調査では、消費者の73%が最終更新が1年以上前のWebサイトを信頼しないと回答しています。

73% の消費者が、最終更新が1年以上前のWebサイトを信頼しないと回答(BrightLocal調査)

最低限やるべき運用タスク

高度なマーケティング施策を回す必要はありません。まずは以下の基本を月1回のルーティンにするだけで、サイトの評価は着実に上がります。

コンテンツマーケティングの威力

定期的なコラム更新は、SEOにおいて極めて有効です。HubSpotの調査によると、月16本以上のブログ記事を公開している企業は、月0〜4本の企業に比べて約3.5倍のトラフィックを獲得しています。

もちろん月16本はハードルが高いですが、月1〜2本でも、1年続ければ12〜24ページの「検索で見つかるページ」が蓄積されます。この蓄積が、広告費に頼らない集客の土台になるのです。

ホームページの運用は「大変なこと」ではありません。月に1回、1〜2時間の作業を継続するだけで、1年後には見違えるほどの集客力の差が生まれます。

VONDSの制作実績に見る成功のポイント

20年以上の実績から見えた「成果が出るサイト」の共通点

株式会社オフィスVONDSは、山梨県甲府市を拠点に20年以上にわたりWeb制作・マーケティングを手がけてきました。これまで地元の中小企業から上場企業まで、さまざまな規模・業種のホームページを制作してきた経験から、成果が出るサイトには明確な共通点があると断言できます。

  1. 目的が明確:「問い合わせを月◯件増やす」など、KPIが数値化されている
  2. ターゲットが絞られている:「全員に向けたサイト」は「誰にも刺さらないサイト」になる
  3. 導線設計がシンプル:訪問者が3クリック以内に問い合わせに到達できる
  4. SEOが初期段階から組み込まれている:デザイン着手前にキーワード設計が完了している
  5. 公開後も継続的に更新されている:コラム更新・実績追加が定着している

山梨の中小企業だからこそ強い「地域密着Web戦略」

VONDSが得意とするのは、地域名×業種名の検索キーワードで上位表示を実現する「地域密着型Web戦略」です。

山梨県内の中小企業にとって、東京の大手企業と全国キーワードで戦う必要はありません。「ホームページ制作 山梨」「リフォーム 甲府」「整骨院 甲斐市」といった地域キーワードで確実に1ページ目に表示されることが、最も効率の良い集客につながります。

私たちは地元で20年以上事業をしてきたからこそ、山梨の商慣習、地元企業の課題、地域ユーザーの検索行動を深く理解しています。この「現場の肌感覚」と「Web制作の専門技術」の掛け合わせが、県外の大手制作会社には出せない価値だと自負しています。

Google広告との連携で即効性もカバー

SEOの効果が出るまでには通常4か月〜1年かかります。「その間の集客をどうするか」という課題に対して、VONDSではGoogle広告の運用代行も一体で提供しています。

ホームページ公開直後からGoogle広告で集客を開始し、並行してSEO対策を進める。広告で得たデータ(どのキーワードがコンバージョンするか)をSEOにフィードバックし、SEOの成果が出始めたら広告費を段階的に削減する。この「広告→SEOの段階移行モデル」が、最も無駄のない集客設計です。

まとめ|ホームページ制作は「事業投資」として考える

ホームページ制作で失敗する企業の多くは、ホームページを「経費」として捉えています。成功する企業は、「営業マンを1人雇うのと同じ事業投資」として捉えています。

この記事でお伝えしたポイントを改めて整理します。

もし「何から始めればいいかわからない」という状態であれば、まずは現状のホームページの課題を整理するところから始めてください。私たちオフィスVONDSでは、山梨県内の中小企業を対象に無料のWeb診断を実施しています。20年以上の経験をもとに、御社のホームページが今どの状態にあり、何を改善すれば成果につながるかを、率直にお伝えします。

20年以上 の実績を持つオフィスVONDSが、山梨の中小企業のWeb戦略をサポート。まずは無料診断から

この記事を書いた会社

株式会社オフィスVONDS

山梨県甲府市を拠点に、20年以上にわたりホームページ制作・SEO対策・Google広告運用・AI活用支援を提供。中小企業の「作って終わり」にしないWeb戦略で、地域ビジネスの集客力を根本から変えます。

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