E-E-A-Tは、経験・専門性・権威性・信頼性の証拠を点検する考え方です。この記事では、自社サイトで示せる情報、担当者が確認する内容、著者や監修者の示し方、現場の記録を記事にする手順を整理しました。プロフィールの項目数や固定期間で順位を上げる方法ではなく、読者が根拠を確かめられる状態を作るための実務ガイドです。
各表は証拠と確認作業の対応、工程図は担当者が進める手順を示します。自社が実際に確認・公開できる情報を選んでください。

この記事でわかること 全8テーマ
01E-E-A-Tの意味と確認する証拠
E-E-A-Tは経験・専門性・権威性・信頼性を点検する考え方です。直接の単独順位要因ではなく、公開情報を誰が、どんな根拠で伝えているかを確かめるために使います。
Googleは、読者への有用性・独自性・経験や根拠・著者情報を点検する考え方を示しており、E-E-A-Tは直接の順位要因ではなく、優先する文字数の設定もないと説明しています。 出典:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
| 要素 | 意味 | 自社サイトで示せる証拠の例 |
|---|---|---|
| Experience(経験) | 商品・サービスを実際に使った、その場所に行ったという一次体験 | 独自写真・動画、購入・施工の記録、顧客の生の声 |
| Expertise(専門性) | 題材に必要な知識や技能 | 関連する知識・経歴・資格・担当経験を示します。 |
| Authoritativeness(権威性) | その分野で信頼できる情報源として認識されているか | 関連する分野の紹介、寄稿、引用の文脈を確認します。 |
| Trustworthiness(信頼性) | 正確さ、誠実さ、安全性などを含む中心的な観点 | 運営者情報の開示、SSL化、引用元の明示 |
| 領域 | 例 | 担当者が確認すること |
|---|---|---|
| YMYL | 医療・健康・金融・法律・安全 | 健康・安全・生活への影響に応じ、根拠の信頼性と確認する専門家を決めます。 |
| YMYL以外 | 一般商品紹介・社内ノウハウ | 題材に必要な知識・経験と根拠があるかを確認します。 |
02Experience追加の背景と一次体験の示し方
Experienceは題材についての実体験を示す観点です。企業規模に優劣をつけず、その現場で何を観察し、判断したかを記録します。
| 比較軸 | 一般論の再構成のみ | 一次体験を含む内容 |
|---|---|---|
| 情報の出どころ | 公開情報の組み合わせが中心 | 自社でしか得られない記録・観察 |
| 画像・動画 | ストック素材が中心 | 自社で撮影した現場写真・動画 |
| 差別化のしやすさ | 他記事と似通いやすい | 体験固有の詳細で区別できる |
| 要素 | 具体例 | 担当者の作業 |
|---|---|---|
| 独自の写真 | 施工前後・商品使用の場面 | 撮影基準を決め、許可を取って掲載する |
| 購入・施工の記録 | 購入履歴や作業記録の写し | 個人情報を匿名化して掲載可否を確認する |
| 現場の動画 | サービス提供の裏側 | 撮影・編集の担当と公開手順を決める |
| 顧客の生の声 | アンケート回答・感想 | 本人の掲載同意を取得する |
03Trustworthiness(信頼性)の実装ステップ
掲載情報の正確さと、利用者が運営実態を確かめられる状態を整えます。規約や取引条件の表示は、自社の業務に必要な内容を確認して決めます。

| 領域 | 実施項目 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 技術的信頼 | 全ページHTTPS化、混在コンテンツの解消、問い合わせフォームの保護 | ブラウザの警告表示が出ないかを確認する |
| 技術的信頼 | WAFや脆弱性診断の検討 | 導入要否は自社の運用体制に合わせて判断する |
| 領域 | 実施項目 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 人間的信頼 | 会社概要に法人名・所在地・電話番号・代表者名・設立年・事業内容を記載 | 記載漏れがないか一覧で照合する |
| 人間的信頼 | 運営者の顔写真・経歴をAboutページへ掲載 | 本人の掲載同意を確認する |
04Expertise(専門性)の証明|資格・経歴・実績の見せ方
専門性を示す情報は、記事の題材と関係するものを選びます。資格・経歴・実績は実在する内容と担当範囲を確認し、監修の有無だけで正確さを判断しません。
| 項目 | 内容 | 実在性の担保 |
|---|---|---|
| 名前・顔写真 | 著者・編集体制と確認できるプロフィールを示します。 | 顔写真や実名の掲載は本人の同意と運用方針を確認します。 |
| 保有資格 | 分野に関係する資格を列記 | 資格の正式名称で記載 |
| 経歴・実績 | 経歴年数、過去の実績 | 著書・登壇歴・メディア掲載歴があれば追加 |
| 専門分野 | 担当する領域を明示 | 記事テーマとの一致を確認 |
| 体制 | 向く場面 | 開示する内容 |
|---|---|---|
| 執筆者のみ | 担当者が題材の説明と根拠確認を担える場合 | 担当者の分野と確認可能な根拠 |
| 執筆者+監修者 | 専門家による確認が必要と判断した場合 | 確認した範囲、担当者、根拠と更新日 |
著者情報を機械可読に伝える流れ
GoogleのArticle構造化データには著者を記述する方法があります。ページに示した情報と対応させて実装します。 出典:記事の構造化データ - Google 検索セントラル
05Authoritativeness(権威性)の構築|外部評価の積み上げ方
外部で紹介された場合は、誰が何を評価した記事なのかを確認します。言及数だけを権威性の点数にせず、内容と分野の関係を記録します。
| 手法 | 具体的な行動 | 得られるもの |
|---|---|---|
| 業界メディアへの寄稿 | 専門メディアへ記事を提供 | 紹介文と参照先の扱いを媒体側の方針で確認します。 |
| 専門家インタビュー・共同調査 | 権威ある人物への取材、大学・研究機関との共同実施 | 各担当者の貢献と、調査・発言の根拠を示します。 |
| サイテーション獲得 | プレスリリース配信、イベント登壇、調査レポート公開 | リンクの有無に関わらない社名・サービス名の言及 |
外部への情報提供を記録する流れ
06Experience(経験)を可視化する5つの手法

| 手法 | 内容 | 掲載時の注意 |
|---|---|---|
| 独自データ・独自調査の公開 | 顧客アンケート、業界実態調査、Before/After事例 | 調査方法と集計条件を併記する |
| 動画・写真による現場記録 | 商品開発の裏側、提供現場、顧客の声 | 写る人・顧客情報の掲載許可を取る |
| 失敗談・試行錯誤の開示 | 失敗から改善への経緯をストーリー化 | 取引先が特定されないよう配慮する |
| 手法 | 内容 | 掲載時の注意 |
|---|---|---|
| 担当者の日々の発信 | SNSで業務の様子を発信 | 公開情報と匿名化データに限定する |
| 導入事例の分類掲載 | 業種・規模別に分類して掲載 | 顧客の掲載同意と表現の確認を取る |
失敗談を信頼につなげる開示の流れ
07E-E-A-T運用で避けるべき5つのミス
| ミス | 問題となる点 | 代替の実務 |
|---|---|---|
| 実在しない経歴・資格 | 根拠を確認できないプロフィールになる | 筆名や編集部名を使う場合も、運営主体と確認できる担当情報を示します。 |
| 引用元なしの断定的な数値 | 根拠を検証できず信頼を損なう | 一次資料へのリンクを付け、確認できない数値は書かない |
| 専門外テーマへの安易な進出 | 専門性の証拠が薄まりテーマが拡散する | 専門領域に集中し、範囲外は監修・取材で補う |
| AI量産記事のそのまま公開 | 低品質な大量生成はスパムポリシー上の問題になり得る | 人間の編集・検証を前提とした補助的な利用に留める |
| 古い情報の放置 | 内容が陳腐化し誤情報になる恐れがある | 定期見直しと最終更新日の明示を運用に組み込む |
古い記事を見直す定期運用の流れ
Googleは、ユーザーへの価値を加えず順位操作を主目的として大量のページを作る行為をスパムポリシーで扱っています。 出典:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
08E-E-A-T改善のロードマップと記録・照合の実務
基盤・記事・外部での紹介の順に担当と期限を決めます。固定の日数で順位が改善する計画ではなく、作業の完了と検索データの変化を別に確かめます。
3フェーズで進める改善計画の流れ
| フェーズ | 作業内容 | 完了の判断材料 |
|---|---|---|
| 第1:基盤整備 | 運営者情報の開示、SSL化、ポリシー類の更新、著者プロフィール整備 | 確認リストの全項目に記載があること |
| 第2:コンテンツ強化 | アクセスの多い既存記事から著者明記・監修追加・最新情報への差し替え・体験の追記 | リライト済み記事の一覧が更新されていること |
| 第3:外部評価 | 業界メディアへの寄稿、プレスリリース、ビジネスプロフィール整備 | 言及・被リンクの記録が残っていること |
| 記録項目 | 確認手段 | 照合の目的 |
|---|---|---|
| 表示回数・掲載順位 | Search Consoleの月次記録 | 施策前後の変化を自分で照合する |
| リライト実績 | 更新履歴の一覧 | 計画とのずれを確認する |
| 外部言及・被リンク | メディア掲載の記録 | 掲載内容と担当範囲を確認します。数を順位スコアにはしません。 |
| 独自調査の公開 | 実施時の公開・更新記録 | 一次情報の蓄積を確認する |
相談前に、自社の会社概要ページの現状、著者情報の掲載状況、主要記事の最終更新日を控えておくと、改善の優先順位を具体的に検討できます。
自社の状況を相談するSearch Consoleでは検索クエリやクリック、表示回数、掲載順位を切り口別に確認できます。これらはE-E-A-Tの点数ではありません。 出典:検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定 - Search Console ヘルプ
参照した一次資料
実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。

