VONDS JOURNAL / AI・DX

ChatGPTの業務活用ガイド|入力の準備から下書きの確認まで

自社の情報を整理し、
仕事で使える下書きへ。

コンテンツ制作での活用手順

コンテンツ制作での活用手順入力を用意:媒体・読者・伝えたい情報を整理。下書き依頼:条件を添えて投稿文案を生成。人が確認:事実・表現・自社らしさを修正。指標を記録:作成時間と投稿反応を記録01入力を用意媒体・読者・伝えたい情報を整理02下書き依頼条件を添えて投稿文案を生成03人が確認事実・表現・自社らしさを修正04指標を記録作成時間と投稿反応を記録
上から順に進め、確認と記録を省略しないでください。

SNSの文案、提案書、議事録、手順書。ChatGPTを仕事で試す際に、何を渡し、どんな出力を頼み、どこを確認するかを整理します。業務別の手順と依頼文の例を使い、社内のルールに沿って最初の1件を試すためのガイドです。

この記事の読み方

ノートパソコンで文章や業務資料を作成する手元
元の情報を確かめながら、読み手に伝わる説明を整えます。(イメージ写真)写真:Vitaly Gariev / Unsplash
この記事でわかること 全10テーマ
  1. 01文章の生成・検索・分析を使い分ける
  2. 02業務別活用手順①|マーケティング・コンテンツ制作
  3. 03業務別活用手順②|営業・提案書・メール作成
  4. 04業務別活用手順③|社内業務効率化(議事録・マニュアル・報告書)
  5. 05業務別活用手順④⑤|採用・人事/カスタマーサポート
  6. 06依頼文を組み立てる3つのポイント
  7. 07安全に使うための社内ルールと情報の扱い
  8. 08導入の進め方|試行から横展開までの手順
  9. 09導入ロードマップ|5ステップの計画例
  10. 10まとめ|ChatGPTで変わること、変わらないこと

01文章の生成・検索・分析を使い分ける

ChatGPTでは、文章やアイデアの生成に加え、Web検索や、アップロードしたデータの分析を使える場合があります。何を作りたいかと、そのためにどの情報を使うかを分けて依頼してください。

目的に合わせて使う機能
観点内容
文章の生成渡した事実や条件から、下書き・構成案・表現の候補を作ります。
Web検索公開情報を探し、回答に示された参照元を開いて確認します。
データ分析用意したデータについて、集計の条件や計算方法を指定します。

例えば競合との違いを整理する場合は、自社の特徴と競合の公式情報を用意し、同じ比較軸で表にまとめるよう依頼します。渡した情報にない強みや、未確認の効果を作らせず、不明点を区別してもらいましょう。

用途ごとに確認すること
観点内容
文章事実、表現、読み手、目的に合うかを確認します。
検索参照元の記述と公開日を確認し、回答を支える根拠があるかを調べます。
分析元データ、集計対象、欠損、重複、計算方法を確認します。

特に医療・法律・税務など専門性の高い領域の内容は、出力をそのまま使わず、該当する専門家や担当者に内容を確認する運用にしてください。

AI活用で扱いやすい3つの効果領域
領域内容対象となる業務例
情報の言語化社内の暗黙知を文書化するマニュアル・提案書・FAQの作成
反復作業の効率化定型文書の下書きを生成する定型メール・報告書・SNS投稿
アイデア発散企画や表現の候補を広げる企画立案・キャッチコピー・新サービスの検討

まず、自社で確認できる情報と、最終的な出力の条件をそろえます。どの機能を使った場合も、出力をどのように確認するかを事前に決めてください。

ChatGPTのWeb検索では、現在の情報を探し、参照元へのリンクを確認できます。参照元が回答を支えているかの確認も必要です。 出典:OpenAI:ChatGPTでのWeb検索

ChatGPTはアップロードしたデータの分析や表・グラフ作成を支援します。利用できる機能はアカウントや設定等で異なります。 出典:OpenAI:ChatGPTでのデータ分析

02業務別活用手順①|マーケティング・コンテンツ制作

ここからは業務カテゴリごとに、入力の用意から確認・記録までの手順を解説します。まず着手しやすい領域が、ブログ記事・SNS投稿・メルマガの下書き作成です。

依頼時にセットで渡す5要素
要素具体的内容
ターゲット年齢層・職種・読者の悩み(例:40代の中小企業経営者)
媒体Facebook・Instagram・メルマガなど掲載先
文字数目安の分量(例:200〜250文字)
トーン親しみやすい/硬めなどの文体指定
盛り込む情報新機能リリースなど、必ず含める事実情報

依頼文の例です。「以下の公開可能な情報をもとに、中小企業の経営者向けのSNS投稿案を作成してください。専門用語を避け、200〜250文字を目安にしてください。入力にない機能や成果は追加せず、不足している情報は質問として分けてください。【情報】新機能の名称、できること、利用条件、案内先」

依頼時に目的・文脈・出力形式・制約を伝え、回答を見て調整するという進め方が公式に説明されています。 出典:Prompting | ChatGPT Learn

公開前と公開後に確かめること
観点内容
事実機能、料金、利用条件が、承認された案内と一致するかを確認します。
表現媒体と読み手に合う文体かを確認します。
記録下書きと修正にかかった時間、公開後の反応を分けて記録します。

03業務別活用手順②|営業・提案書・メール作成

提案の骨子や文面の下書きを作る際は、相手の課題と、自社が提案できる範囲を整理します。実際に提供できる条件と一致するかを、利用前に担当者が確認してください。

営業領域での活用場面と入力・確認ポイント
活用場面用意する入力人が確認すること
初回提案書のたたき台自社の強み・相手の課題・提案の骨子提案内容の事実性と顧客との関係性に合う表現か
クレーム対応メールの文面案事実経過と謝罪方針(個人情報は伏せる)事実関係と謝罪の妥当性
商談後のお礼メール商談内容の要約相手名・内容の誤りがないか
差別化ポイントの整理自社の強みの箇条書き競合に関する記述の根拠

営業文書での活用手順

営業文書での活用手順工数を計測:対象業務の現状時間を記録。下書き生成:案件情報を渡し構成案を依頼。人が調整:事実と表現を修正して承認。効果を比較:導入前後の時間を比較記録01工数を計測対象業務の現状時間を記録02下書き生成案件情報を渡し構成案を依頼03人が調整事実と表現を修正して承認04効果を比較導入前後の時間を比較記録
数値の削減目標は自社の計測結果で判断します。

入力する案件情報は、社内規程と契約・設定で許可された範囲に収めます。初めて試す際は、公開情報や個人・案件を特定できない練習用の情報を使う方法があります。名称を伏せただけで機密性がなくなるとは限りません。

04業務別活用手順③|社内業務効率化(議事録・マニュアル・報告書)

利用できる会議メモから、決定事項、未決事項、次の対応を整理してもらいます。手順書では、担当者への聞き取りをもとに下書きを作り、実際の作業で再現できるかを確認します。

社内文書ごとの入力・下書き・確認の整理
業務用意する入力作る下書き人が確認すること
議事録会議の文字起こし(機密を除く)決定事項・宿題・担当者の一覧決定内容の齟齬がないか
マニュアルベテラン社員への聞き取り内容手順書の構成と本文案手順が現場の実態と合うか
報告書集計済みデータと報告項目報告書の文章案数値の転記ミスがないか

暗黙知のマニュアル化手順

暗黙知のマニュアル化手順聞き取り:担当者の経験知を録音・メモ。下書き化:内容を手順書の形に整理依頼。現場確認:実際の作業と照合して修正。共有・更新:文書を共有し定期的に見直し01聞き取り担当者の経験知を録音・メモ02下書き化内容を手順書の形に整理依頼03現場確認実際の作業と照合して修正04共有・更新文書を共有し定期的に見直し
人の知識を出発点にし、AIは整理役に徹します。

指標としては「議事録作成にかかった時間」「マニュアル化できた手順の件数」などを記録すると、横展開の判断材料になります。

05業務別活用手順④⑤|採用・人事/カスタマーサポート

採用・人事・研修コンテンツ

人事領域での活用整理
業務用意する入力作る下書き人が確認すること
求人票自社の特徴3点・募集条件求職者向けの求人文案条件記載が募集要項と一致するか
面接準備職種と評価したい観点面接質問リスト質問が採用方針と公平性に反しないか
研修コンテンツ研修テーマと対象者スライド構成案社内ルールとの整合

求人文の依頼では、職種、担当業務、応募条件、実際の働き方を渡します。読み手に分かる表現へ整えるよう依頼し、条件や待遇を入力以上に良く見せていないかを確認してください。

カスタマーサポート・FAQ整備

FAQ整備での活用整理
業務用意する入力作る下書き人が確認すること
FAQ作成問い合わせ履歴(個人情報を除く)よくある質問と回答案の一覧回答が自社の正式な案内と一致するか
自動化の検討整備済みFAQチャットボット用の回答データ案誤案内が起きない運用設計

FAQ整備の手順

FAQ整備の手順履歴の集約:問い合わせを種類別に整理。回答案生成:質問と回答案の作成を依頼。正式確認:案内内容を担当者が承認。公開・改善:公開後の問い合わせ数を記録01履歴の集約問い合わせを種類別に整理02回答案生成質問と回答案の作成を依頼03正式確認案内内容を担当者が承認04公開・改善公開後の問い合わせ数を記録
公開前の承認を必須とし、効果は問い合わせ件数で観察します。

試す業務を選ぶときは、内容を担当者が確認できることと、修正に必要な時間を記録できることを条件にします。

AIはデータの整理、案の作成、顧客対応などで試すことができ、小さく試して価値とリスクを確認する進め方が説明されています。 出典:AI for small business | U.S. Small Business Administration

06依頼文を組み立てる3つのポイント

目的、背景、出力の条件を伝えると、回答のどこを直したいかも説明しやすくなります。以下の3点を、業務に合わせて使ってください。

記事の構成や企画を整理するノートと筆記具
目的・文脈・出力形式を、依頼前に整理します。(イメージ写真)写真:Kelly Sikkema / Unsplash

ポイント1:どの役割として整理してほしいかを伝える

役割指定による依頼の違い
依頼の種類文例
役割なしブログ記事を書いて
役割ありあなたは中小企業のWebマーケティング専門家です。以下の情報をもとに、SEO対策を意識した1500字のブログ記事を書いてください

役割は、説明の視点や文体を伝えるための指定です。「専門家」と指示しても、資格や内容の正確性が保証されるわけではありません。根拠や確認方法も合わせて指定します。

ポイント2:条件と制約を伝える

条件として列挙する項目
条件項目指定例
ターゲット読者年齢・職種・悩みを明記
文体・トーン敬体/常体、硬め/柔らかめ、文字数
含める情報キーワード・事実情報を箇条書きで渡す
禁止事項「〜のような表現は使わないで」と明示
出力形式箇条書き・段落・表形式を指定
情報が足りない場合の指示
観点内容
不足入力だけで答えられない点は、確認事項として分けてもらいます。
根拠資料から使った事実と、提案した意見を区別してもらいます。
表現使わない表現や、守りたい文体の例を示します。

ポイント3:回答を見て具体的に修正する

対話を重ねる仕上げ方

対話を重ねる仕上げ方初回依頼:たたき台の出力を得る。評価:不足点を具体的に把握。追加指示:「もっとカジュアルに」等で修正。固定化:使えた指示を社内テンプレートに01初回依頼たたき台の出力を得る02評価不足点を具体的に把握03追加指示「もっとカジュアルに」等で修正04固定化使えた指示を社内テンプレートに
同一セッション内では前の会話を踏まえた追加指示が有効です。

背景や条件を伝え、欲しい形式を示し、出力を見て不足点を直します。修正した依頼文と、確認の手順を一緒に残すと、次の担当者も試しやすくなります。

目的・文脈・出力形式・制約を伝え、回答を見て調整するという対話的な進め方が公式に説明されています。 出典:Prompting | ChatGPT Learn

07安全に使うための社内ルールと情報の扱い

契約プラン、設定、接続するサービスと社内規程を確認し、入力してよい情報の範囲を決めます。顧客情報や未発表情報などについては、扱える条件と、判断できない場合の相談先を文書化してください。

計画や条件を整理するために書面を確認する二人の手元
入力できる情報と、出力の確認担当を決めます。(イメージ写真)写真:Olena Kholina / Unsplash

Business・Enterprise・Eduプランでは業務データが既定でモデル学習に使われないと説明されています。ただし利用できる管理機能や連携先の取り扱いはプラン・設定・連携サービスにより異なるため、利用条件を確認したうえで判断します。 出典:OpenAI公式:ChatGPT Work cloud security

社内ルールとして文書化する項目
項目定める内容
入力禁止情報個人情報・顧客情報・未発表情報の定義と具体例
レビュー・承認フロー誰が出力を確認し、誰が公開・送付を承認するか
効果測定の指標時間・件数など記録する項目
プロンプトの共有方法効果のあった指示を蓄積する場所(文書共有ツール等)
プラン・設定の確認契約プランのデータ取扱いと学習設定を定期的に確認する担当
展開前にそろえる運用
観点内容
対象まず試す業務と、利用する担当者を決めます。
共有使った入力条件、依頼文、確認方法を一緒に残します。
承認社外へ出す文章について、内容を確認・承認する人を決めます。

小さな範囲で試した結果をもとに、続ける業務と見直す業務を分けます。利用者を増やす際も、情報の扱いと確認の方法を共有してください。

08導入の進め方|試行から横展開までの手順

最初の試行では、作成にかかった時間と修正の内容を記録します。その結果をもとに、他の担当者や業務へ広げる条件を決めます。

試行から横展開までの共通手順

試行から横展開までの共通手順業務の洗出し:週に時間のかかる定型作業を一覧化。対象を1つ選定:文章生成・要約・アイデア出しに近いもの。試しに依頼:出力を評価し修正を重ねる。テンプレート化:使えた指示を社内で固定・共有。横展開:効果を確認し他業務へ広げる01業務の洗出し週に時間のかかる定型作業を一覧化02対象を1つ選定文章生成・要約・アイデア出しに近いもの03試しに依頼出力を評価し修正を重ねる04テンプレート化使えた指示を社内で固定・共有05横展開効果を確認し他業務へ広げる
各段階で記録を残し、効果が見えてから次へ進みます。
試行業務の選び方
判断基準内容
所要時間週にまとまった時間(目安として数時間)を使っている作業
業務の性質文章を書く・まとめる・考える作業であること
確認可能性出力を担当者が点検し、公開前に修正できる下書きから試します。
測定可能性時間や件数で効果を記録できること
専門的な文書での分担
観点内容
入力利用可能な資料と、確認済みの数値を用意します。
下書き指定した範囲の整理や説明文を依頼します。
確認財務、法務等の判断を含む部分は、該当の担当者や専門家が確認します。

09導入ロードマップ|5ステップの計画例

対象業務、情報の扱い、確認方法をそろえ、試行から展開へ進める計画例です。期間や担当人数は、自社の体制に合わせて決めてください。

導入5ステップの流れ

導入5ステップの流れ準備:アカウント作成と利用条件の確認。棚卸し:繰り返す業務の洗出しと優先選定。ルール策定:利用ガイドラインの文書化。社内展開:推進担当者の育成と横展開。測定・改善:効果の記録と継続的な見直し01準備アカウント作成と利用条件の確認02棚卸し繰り返す業務の洗出しと優先選定03ルール策定利用ガイドラインの文書化04社内展開推進担当者の育成と横展開05測定・改善効果の記録と継続的な見直し
ルール策定を後回しにしない順序がポイントです。
ステップ2:業務の棚卸しの進め方
作業内容
分類全社員の週次業務を「文書作成」「情報収集」「アイデア出し」「データ処理」に分類
選定「文書作成」から最も時間がかかる業務を1つ選ぶ
試験ChatGPTに試験的に依頼し出力品質を評価
記録時間・件数など効果を数値で記録する仕組みを用意
ステップ3:ガイドラインに含める項目
項目内容
入力禁止情報の定義個人情報・顧客情報・未発表情報のリスト
レビュー・承認フロー出力の確認と公開承認の担当
効果測定の指標削減時間・件数などの記録項目
共有方法プロンプトライブラリの運用場所
ステップ4・5:展開と測定
ステップ内容期間の考え方
推進担当者の育成と展開1名が集中的に実践し、勉強会や共有を通じて横展開数週間〜数か月の計画例(調整可)
効果測定と改善時間削減・件数・コストの変化を記録し経営層へ報告導入後の一定時点で評価し継続改善

講座で学ぶ場合も、自社で何を試すかを決めておきます。受講後に実務で試した内容と、分からなかった点を記録し、次の学習につなげてください。

小さく試し、価値とリスクを確認してから進めるという進め方が説明されています。 出典:AI for small business | U.S. Small Business Administration

10まとめ|ChatGPTで変わること、変わらないこと

最初の1件で残す記録
観点内容
依頼入力した情報の範囲、目的、出力形式を残します。
修正事実、表現、構成のどこを直したかを記録します。
判断作成と確認の時間を測り、次も使うかを判断します。

まず今週、1つの業務だけ試してみてください。「SNS投稿の文案」でも「顧客へのお礼メール」でも構いません。昨日最も時間がかかった文書作成業務を1つ選び、本記事の「役割+条件+出力形式」の型で依頼し、人が確認・修正するまでの一連の流れを経験することが最初の一歩です。試行錯誤の先に、自社に合った使い方が見えてきます。

相談の際は、試したい業務内容・現状かかっている時間・社内のルール整備状況を整理しておくと話が進めやすくなります。

自社の状況を相談する
株式会社オフィスVONDS 代表取締役 小沢宗弘

AUTHOR & EDITOR

原著:小沢 宗弘

山梨県甲府市を拠点に、ホームページ制作・SEO支援・Web広告運用に取り組んでいます。

再編集:株式会社オフィスVONDS
元の業務別テーマとプロンプトの考え方を残し、検索・分析・情報の扱いを現行の公式資料で補正しました。根拠を確認できない企業の成果数値は掲載していません。

代表プロフィール・会社案内

参照した一次資料

実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。

  1. Prompting | ChatGPT Learn確認日:2026年9月7日
  2. AI for small business | U.S. Small Business Administration確認日:2026年9月7日
  3. OpenAI公式:ChatGPT Work cloud security確認日:2026年9月7日
  4. OpenAI:ChatGPTでのWeb検索確認日:2026年9月7日
  5. OpenAI:ChatGPTでのデータ分析確認日:2026年9月7日

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