VONDS JOURNAL / SEO対策

被リンクを増やす実務ガイド:リスク確認から継続運用まで

自然な被リンクを獲得する方法を知りたい。
考え方と手順を、実務につなげるために。

情報の公開から検索エンジンの発見まで

情報の公開から検索エンジンの発見まで一次情報の公開:自社サイトに独自内容を置く。第三者が参照:他サイトがリンクを張る。検索エンジンが発見:リンクをたどりクロール01一次情報の公開自社サイトに独自内容を置く02第三者が参照他サイトがリンクを張る03検索エンジンが発見リンクをたどりクロール
第三者が自分の読者に必要だと判断して参照する流れを想定した図です。掲載や順位の改善を保証するものではありません。

被リンクは外部ページから自社へのリンクです。なぜ参照されるのか、リンクが置かれる文脈は適切かを確認しながら、コンテンツ・広報・取材対応・団体連携を進める方法と、獲得後の点検を説明します。

コンテンツ・広報・取材対応・団体連携の手順は編集上の提案です。自社の材料と運用条件に合わせて、実施する方法を選んでください。

計画や条件を整理するために書面を確認する二人の手元
目的と依頼する範囲を、関係する担当者でそろえます。(イメージ写真)写真:Olena Kholina / Unsplash
この記事でわかること 全9テーマ
  1. 01被リンクが検索評価に関わり続ける背景
  2. 02リスクの高い被リンク獲得方法と確認点
  3. 03正攻法1:コンテンツを起点にしたリンク獲得
  4. 04正攻法2:デジタルPRとプレスリリース
  5. 05正攻法3:取材依頼への対応で言及を得る
  6. 06正攻法4:業界団体・自治体との連携
  7. 07正攻法5:被リンクの質を確認する実務
  8. 08継続運用の体制づくり
  9. 09着手の順序と記録の始め方

01被リンクが検索評価に関わり続ける背景

Googleはリンクをたどってページを発見します。リンク先の内容を伝える表示文字と、読み手に必要な参照先を用意することが基本です。

リンクはクロール可能にし、リンク先を伝えるアンカーテキストを使うというGoogleの基本方針を支える公式説明です。 出典:Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers

E-E-A-Tの4要素と被リンクとの関係
要素内容と外部評価との関係
経験(Experience)実際に体験・運用した記述。主にコンテンツ内部で示す要素
専門性(Expertise)執筆者や運営者の知識。資格・実績の記載などで補強する
権威性(Authoritativeness)第三者からの言及やリンクが裏付けのひとつになる
信頼性(Trustworthiness)情報の正確さと運営者の透明性。外部からの参照が判断材料になりうる

AIによる概要・AIモードでも、通常のSEOの基本事項が適用されます。日本市場のリンク構成を一律に決めつけず、自社の参照元を調べるところから始めます。

GoogleはE-E-A-Tの観点を説明していますが、E-E-A-Tそのものは直接の順位要因ではありません。 出典:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers

AIによる概要やAIモードにも、通常のSEOの基本事項が適用されます。 出典:AI 機能とウェブサイト | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers

02リスクの高い被リンク獲得方法と確認点

Googleのスパムポリシーは、順位操作を主目的としたリンクなどを対象にしています。広告掲載と順位目的のリンク購入は分けて判断します。

順位操作を目的としたリンクや、価値を加えない大量生成を避けるというポリシーを支える公式説明です。 出典:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers

避けるべき獲得方法とその理由
方法リスクの内容
順位向上目的の有料リンクポリシー違反に該当しえます。広告としてのリンクはrel="sponsored"等での明示が求められます
大規模な相互リンク交換過剰な交換は順位操作と判断されえます。自然な文脈での相互参照とは別に考えます
サテライトサイトからのリンク別サイトであることだけを問題とせず、読者への価値がなく順位操作を目的とした構成になっていないかを確認します。
自作自演のリンクネットワーク検索順位の操作を目的にリンク関係を作る運用は、スパムポリシーと照合して避けます。

外部サービスの提案は、設置方法とGoogleのポリシーを照合します。短期の順位向上を保証する説明だけを採用理由にはしません。

外部サービス利用前の確認項目
確認観点具体的な確認内容
リンクの設置方法設置先サイト、掲載期間、rel属性の扱いを書面で確認する
対価の性質純粋な広告掲載か、順位目的のリンク販売かを切り分ける
実績の根拠成果事例の数字に出典があるかを確認し、根拠不明な保証は採用しない

03正攻法1:コンテンツを起点にしたリンク獲得

コンテンツ型リンク獲得の3系統
系統提供する情報と相手が紹介する理由
独自調査・アンケート自社顧客や業界向けに実施した調査結果。他者が数字の引用元として参照できる
網羅型ガイド記事テーマを体系的に整理した解説。執筆者が参照先としてリンクしやすい構成にする
インフォグラフィック手順や統計を視覚化した素材。ブログ埋め込みやSNS共有で使われやすい

調査を行う場合は、取得・公開への同意や個人情報の扱いを決めます。設問・対象・集計方法を明記し、読者が結果の偏りを判断できる形にします。

記事の構成や企画を整理するノートと筆記具
他の人が参照できる、独自の情報を整理します。(イメージ写真)写真:Kelly Sikkema / Unsplash

調査記事を公開するまでの工程

調査記事を公開するまでの工程テーマ選定:自社領域で聞かれる疑問。設問設計:集計しやすい選択式中心。回答収集:顧客・SNS等で募集。集計・可視化:条件明記で表に整理。公開・告知:調査概要ページを発信01テーマ選定自社領域で聞かれる疑問02設問設計集計しやすい選択式中心03回答収集顧客・SNS等で募集04集計・可視化条件明記で表に整理05公開・告知調査概要ページを発信
各段階で「設問・対象・期間・回答数」を記録しておくと、後から引用された際の問い合わせに答えられます。
公開時に明記する項目
項目明記する理由
調査対象と期間引用者が数字の前提を判断できるようにする
回答数と集計方法調査の範囲と限界を読者が判断できるようにします。
問い合わせ先引用確認や追加質問の窓口を用意する

04正攻法2:デジタルPRとプレスリリース

新サービスや調査結果を発信する際は、メディアが読者へ伝える理由を整理します。配信サービスへの掲載と、媒体による取材・記事掲載は別の段階です。

配信前に確認する比較軸
比較軸確認内容
配信先メディア自社業種・地域に関係する媒体が含まれるか一覧で確認
掲載保証の有無配信と掲載は別である点を前提条件として確認
料金体系単発・定額などの形態と、リンク扱いの規約を確認

地方紙・業界紙の過去記事を読み、自社の話題が対象読者に合うかを確認します。地域貢献や地元雇用など、具体的な根拠を用意できる題材を選びます。

プレスリリース運用の繰り返し工程

プレスリリース運用の繰り返し工程ネタ整理:調査結果や新施策を要点化。リリース配信:配信サービス経由で発信。個別案内:関係の深い媒体へ連絡。掲載確認:言及・リンクの有無を記録。関係継続:掲載記者へ追加情報提供01ネタ整理調査結果や新施策を要点化02リリース配信配信サービス経由で発信03個別案内関係の深い媒体へ連絡04掲載確認言及・リンクの有無を記録05関係継続掲載記者へ追加情報提供
一度掲載された記者には有益な情報を継続提供すると、次回以降の取材につながる場合があります。

配信後は反応のあった話題と媒体を記録します。件数だけを増やさず、自社が継続して情報提供できる頻度を決めます。

05正攻法3:取材依頼への対応で言及を得る

専門家のコメント募集へ、自社の経験や知識を提供する方法です。募集元、対象分野、締切、利用条件を確かめてから対応します。

取材マッチング利用の確認点
確認観点内容
サービスの稼働状況現在も募集が行われているか公式サイトで確認
登録条件専門性の証明に必要な情報と費用の有無
回答の流れ依頼受領から掲載確認までの手順を把握

SNSで募集を探す場合も、投稿だけで相手を判断せず、媒体の公式情報と募集内容を照合します。通知を利用する場合は、担当と対応できる時間を決めます。

取材依頼に対応する流れ

取材依頼に対応する流れ募集の発見:SNSやマッチングで確認。適合判断:自社の専門領域と照合。回答作成:実績根拠つきで簡潔に。掲載確認:言及・リンクの扱いを記録01募集の発見SNSやマッチングで確認02適合判断自社の専門領域と照合03回答作成実績根拠つきで簡潔に04掲載確認言及・リンクの扱いを記録
回答の根拠となるページを添え、掲載とリンクの扱いは媒体の方針に従って確認します。
専門家プロフィールページに載せる情報
要素記者が確認したい内容
経歴・専門領域どのテーマのコメントに対応できるか
実績・掲載歴第三者からの言及の有無
連絡先・対応可否締切に間に合うか即判断できるか

06正攻法4:業界団体・自治体との連携

会員紹介や事業者一覧への掲載は、入会・登録条件を満たす場合の選択肢です。リンク獲得だけを目的にせず、団体との活動が事業に合うかを判断します。

連携先の種類と確認事項
連携先掲載の機会と確認内容
商工会議所会員企業紹介ページにリンク掲載があるか、入会条件と併せて確認
自治体の公式サイト地元事業者紹介や協力企業ページの掲載条件を担当課に確認
業界団体会員一覧や専門家登録の有無、コラム執筆の機会を確認

団体・自治体からの掲載までの確認工程

団体・自治体からの掲載までの確認工程候補洗い出し:所在地・業種の団体一覧。条件確認:会員資格・掲載規定を確認。申請・登録:必要書類を提出。掲載確認:リンク有無と表記を記録01候補洗い出し所在地・業種の団体一覧02条件確認会員資格・掲載規定を確認03申請・登録必要書類を提出04掲載確認リンク有無と表記を記録
掲載されたらURLと掲載日を記録し、後述の監視台帳に登録します。

07正攻法5:被リンクの質を確認する実務

DR・DAなどの指標を使う場合は、各ツールの公式説明で計算対象と更新条件を確かめます。Googleの順位スコアと混同せず、指標だけでリンクの採否を決めません。

品質確認の観点と見方
確認観点具体的な見方
リンク元との関連性自社と業種・テーマが近いサイトからのリンクかを確認
ツール指標の相対比較同一ツール内で自社・競合・リンク元を比較する
リンクの設置文脈本文中の自然な参照か、広告・定型枠かを確認
サイトの運営状態更新が続いているか、運営者情報が明確かを確認

月次のリンク監視サイクル

月次のリンク監視サイクル一覧出力:リンク一覧を確認。新規の仕分け:関連性と文脈を点検。不審リンクの判定:判定根拠を記録。対応の判断:必要条件と照合する。台帳へ記録:純増数と内訳を残す01一覧出力リンク一覧を確認02新規の仕分け関連性と文脈を点検03不審リンクの判定判定根拠を記録04対応の判断必要条件と照合する05台帳へ記録純増数と内訳を残す
リンクの増減を記録し、気になる参照元は元ページと経緯を確認します。増加や低いツール評価だけで否認しません。
監視で記録する項目
項目記録する目的
参照ドメイン数の推移獲得の継続状況を把握する
不審リンクの判定根拠元のページ、取得経緯、公式の対処条件を照合するために残します。
アンカーテキストの傾向過度に一致した文言の集中に気づく

Googleのリンクレポートは全リンクの完全な一覧ではなく、過去に検出したリンクを含みます。件数の変化だけで獲得や削除を確定しません。 出典:リンクレポート - Search Console ヘルプ

リンク否認は多くのサイトで不要です。Googleは多数の不自然なリンクがあり、手動対策の原因となっているか、その可能性がある場合に必要性を判断するよう案内しています。 出典:サイトへのリンクを否認する - Search Console ヘルプ

08継続運用の体制づくり

定期作業の例と引き継ぎ資料
定期作業残しておく資料
プレスリリース配信配信手順と過去の反応記録
取材募集への回答回答文の型と掲載履歴
リンク監視判定基準と台帳フォーマット
団体・自治体の確認問い合わせ先と申請記録

KPIは目標への進み具合を測る指標です。掲載件数や記録した参照元の推移に加え、検索データも確認します。リンク増加と検索成果の変化を、そのまま因果関係とはみなしません。

課題と手順を付箋で整理するホワイトボード
発信・確認・更新の担当と手順をそろえます。(イメージ写真)写真:Paymo / Unsplash

検索クエリ・クリック数・表示回数・掲載順位を切り口別に確認できるというSearch Consoleの公式説明です。 出典:検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定 - Search Console ヘルプ

社内と外部パートナーの役割分担の考え方
担当向く作業と注意点
社内関係構築・専門情報の提供。ノウハウを社内に残しやすい
外部パートナー記事制作・デザインなど制作工程。依頼範囲と成果物の権利を契約で確認

09着手の順序と記録の始め方

現状確認から運用開始までの流れ

現状確認から運用開始までの流れ現状把握:リンク一覧を確認。資産の棚卸し:使える一次情報を列挙。系統の選択:1系統から開始。台帳の作成:記録様式を用意。定期運用へ:月次サイクルに載せる01現状把握リンク一覧を確認02資産の棚卸し使える一次情報を列挙03系統の選択1系統から開始04台帳の作成記録様式を用意05定期運用へ月次サイクルに載せる
すべての系統を同時に始める必要はなく、記録様式を先に作ると後から照合しやすくなります。
台帳に最初から入れる項目
項目用途
リンク元URLと発見日監視・問い合わせの基礎データ
獲得の経緯どの施策が有効だったかの照合
判定・対応メモ調査内容や連絡履歴を後から検証するために残します。
株式会社オフィスVONDS 代表取締役 小沢宗弘

AUTHOR & EDITOR

原著:小沢 宗弘

山梨県甲府市を拠点に、ホームページ制作・SEO支援・Web広告運用に取り組んでいます。

再編集:株式会社オフィスVONDS
原記事の実務論点を保ち、根拠を確認できない成果数値や断定を除外しました。公式資料が支える仕様と、編集上の作業提案を区別しています。

代表プロフィール・会社案内

参照した一次資料

実務の進め方はVONDS編集部の整理です。本文で参照した仕組み・手順は、次の公式資料で確認しています。

  1. Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers確認日:2026年9月7日
  2. Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers確認日:2026年9月7日
  3. 検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定 - Search Console ヘルプ確認日:2026年9月7日
  4. 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers確認日:2026年9月7日
  5. AI 機能とウェブサイト | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers確認日:2026年9月7日
  6. リンクレポート - Search Console ヘルプ確認日:2026年9月7日
  7. サイトへのリンクを否認する - Search Console ヘルプ確認日:2026年9月7日

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